■「ちず丸地震情報(仮)」に過去の地震の統計グラフ
|
ちず丸地震情報(仮)
|
|
統計グラフ
|
日本コンピュータグラフィックは、実証実験サイト「ちず丸ラボ」で提供中の地震情報コンテンツ「ちず丸地震情報(仮)」をバージョンアップした。新たに加わったのは、過去の地震発生状況を確認できる「統計グラフ」で、同サイトがこれまで蓄積してきた地震データをグラフで確認できる。
使い方は、まず同サイトのトップページの「統計グラフ」のコーナーで「統計情報を見る」をクリックする。地図画面が表示されたら、統計情報を見たいエリアを指定しよう。デフォルトでは関東の地図が表示されるので、スクロールしながら縮尺を拡大していく。目的のエリアが決まったら、右メニューの「地図中心周辺の観測地点を表示する」をクリックする。地図上に観測地点を示す赤い丸がいくつか表示されるので、これらの中から1つを選択してクリックすると、グラフが表示される。
統計グラフは折れ線グラフになっており、横軸が時間、縦軸左側(赤線)が震度、縦軸右側が回数(青線)を示している。これにより、該当地点の日時ごとの地震発生回数と震度が一覧可能だ。なお、これらのデータは折れ線グラフだけでなく、グラフ下の表にも数値が掲載されている。
表中では地震の発生日に「地震リスト」というアイコンも用意されており、これをクリックすると別ウィンドウが開いて、その地震の詳細情報がわかる。「地震発生時刻」の項目をクリックすると小さい縮尺に切り替わり、震源地と各地の震度の状況が示される。また、地震が発生した地点の深さやマグニチュードなど、細かい情報もわかるようになっている。さらに、震度別の地域リストも表で示されるので、どの市町村が震度いくつだったのかを具体的にチェックできる。なお、右上の「地震情報のURL」をクリックすると、このページのURLがコピー可能になり、ブログなどに貼り付けることも可能だ。
統計グラフの観測地点はかなり多く、自分の家や会社の近所ではどれくらい地震が発生しているのかを細かく調べられるようになっている。地図と地震データを効果的に結び付けることで従来よりも詳細な地震情報を入手可能にしたこのコンテンツ、地震情報が気になる人は要チェックだ。
■URL
ちず丸地震情報(仮)
http://www.chizumaru.com/earthquake/
■関連記事
・スクロール地図上に地震情報を表示する「ちず丸地震情報(仮)」(2007/07/20)
■各国料理のデータベースサイト「世界料理マップ」
|
世界料理マップ
|
正月休みを利用して海外旅行に行った人も多いと思うが、海外旅行の楽しみといえば真っ先に思い浮かぶのが各国の料理。日本ではなかなか食べられない珍しい料理を味わうのは、旅の醍醐味だと言える。そんな世界各国の料理の情報が詰まったサイトが「世界料理マップ」だ。同サイトでは各国の名物料理の詳細情報を地図から調べられる。
トップページ上部に世界地図が掲載されているので、まずはこの中から探したいエリアをクリックしよう。そのエリアの詳細図が示されるので、さらに国を指定すると、その国の料理の解説ページが表示される。例えばアフリカのモロッコのページを見ると、「ベルベル人とアラブ人の料理が基礎に」と題して同国の成り立ちや人種構成を紹介しており、その国の名物料理を写真入りで見られる。料理の解説については作り方や呼び方なども詳しく書かれている。また、その国で採れる食材やよく使われるスパイスなども解説されており、各国の人々がどのようなものを食べているのかがよくわかる。
なお、料理の解説ページには各国の地図の拡大図も掲載されており、これをクリックすると別ウィンドウが立ち上がってGoogle Mapsの該当エリアが表示されるようになっている。地域ごとに名物料理が分かれているような場合は、地図と照らし合わせながら本文を読むと、より理解が深まるだろう。
また、エリア地図の上には各国の切手の画像も掲載されていて面白い。各国でさまざまなデザインの切手が発行されているので、これだけでも見応えがある。さらに、エリアごとの地理や気候を示した地図も別に用意されている。例えばアフリカには砂漠気候やステップ気候、サバンナ気候、熱帯モンスーン気候などいろいろな気候があるが、これらの気候と料理がどのように関係しているのかを考えてみても面白いだろう。
このサイトで驚くのが、大きな国や有名な国だけでなく、マイナーな国まで用意されている点だ。例えばヨーロッパならアンドラやマルタ、アフリカならシェラレオネやギニアビサウ、南米ではガイアナやスリナムなど、あまり聞き慣れない国の料理解説もしっかり掲載されている。運営しているイーフードによると、国連加盟国はすべて網羅しているほか、さらに地方ごとに細かく分類している国もあるという。海外旅行を楽しみ尽くすためにも、旅立つ前はこのサイトで各国の料理をチェックしてみてはいかがだろうか?
■URL
世界料理マップ
http://e-food.jp/map/
■Google Mapsを利用した新卒採用サイト
PR会社のビルコムは、同社の2009年度の新卒採用サイト「ビルコムリアルマップ」を開設した。携帯ミニブログにGPSによる位置情報を付加することで、同社の社員が仕事の活動内容などを携帯電話からGoogle Maps上に投稿できるようになっている。これらの投稿情報を見ることで、学生は同社の社員がどのような仕事をしているのかがリアルタイムでわかる。
投稿される情報は写真および簡単なコメントで、今からどのような会議が行なわれるか、今日はどのようなことがあったのかといった内容が書かれている。地図上には投稿された場所に社員の全身写真がアイコンとして表示され、投稿内容を見たい場合はアイコンをクリックすればウィンドウがポップアップする。どの社員がどこにいるのかが一目瞭然なので、それぞれの社員がどのような仕事をしているのかがすぐにわかる。投稿された情報は蓄積されて、最新30日分の書き込みを表示したり、ログなどを遡って見返せるようになっている。また、社員のインタビューへのリンクも掲載されている。
ビルコムリアルマップの閲覧にあたって会員登録などは特に必要なく、誰でも自由に閲覧できる。現在は社員からの投稿情報しか掲載されていないが、今後は会社説明会に参加した学生にも、このコンテンツに期間限定で参加できるようにする予定だ。
同社はビルコムリアルマップを開設した理由として、学生との相互理解を挙げている。24歳以下のビジネスパーソンのうち、3年以内の転職を検討している割合が7割以上にもなるというデータを挙げて、若手社員の早期離職が社会問題化している中、採用時のミスマッチをできるだけ少なくするために、より詳しい情報開示や相互理解が必要と考えたという。
地図を利用した投稿サービスというと不特定多数のユーザーに向けたものが多いが、このサイトのように自社の採用活動のためだけに開設した例は少ない。同社は今後もこのようなオリジナルコンテンツを利用して、ミスマッチのない採用活動を目指すとしている。就職活動の激化に伴って、同社のように採用のために地図を利用したコンテンツを作成する動きは、今後ますます高まっていくことが予想される。
|
|
ビルコムリアルマップ
|
詳細画面
|
■URL
ビルコムリアルマップ
http://www.bil.jp/recruit2009/maps/
(2008/01/17)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
|
- ページの先頭へ-
|
|
|
Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|