■滝の地形学について考察した、珠玉の滝サイト
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滝を観る -千葉県の滝を例に-
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千葉の滝一覧リスト
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日に日に気温が上がっていく毎日だが、これからの季節におすすめなのが滝巡り。白い水飛沫を上げて流れ落ちる滝を見て、さわやかな清涼感を味わってみてはいかがだろうか? 日本は急峻な地形が多いために、全国的に数多くの滝が存在する。インターネット上でも滝を紹介するサイトがいくつも存在するが、中でもイチオシなのが「滝を観る -千葉県の滝を例に-」というサイト。タイトルを見ればわかるように、このサイトは千葉県の滝について解説したサイトだが、その内容はかなり濃く、他県の人が見ても十分楽しめる内容となっている。
まず注目したいのが、「滝の地学」というコーナー。このサイトの運営者による「滝の地学講座」の資料を紹介しており、滝についての地学的な考察が詳しく書かれている。滝の成因分類表や滝面の記述方法、滝の変遷と年代など、さまざまな角度からの分析が学べる。
千葉県の滝の情報については、それぞれの滝について地学や歴史関係の事項をまとめた「千葉の滝漫歩、北から南へ」や、家族連れで見に行ける滝や知る人ぞ知る滝をまとめた「房総の滝列伝」、各種データをまとめた「千葉県の滝一覧リスト」などが用意されている。いずれも写真を交えた詳細な解説なので、実際に滝の見物に訪れる際は役に立つだろう。
このほかにもさまざまな内容が載っているが、中でも面白いのが、このサイトの運営者が毎年、千葉県内の滝の画像で作成した年賀状を紹介するコーナー。この中では国土地理院の2万5,000分の1地形図で、滝の位置を間違えて記述している部分を指摘した記事も載っている。ここまで詳しい情報が載っているサイトはほかにもあまり例がなく、滝好きの人には見逃せない内容となっている。
また、別サイトとして、県外の滝や観察会の記録をまとめた「滝めぐり・地形めぐりの記録とメモ」や、滝に関する話題でコミュニケーションを図れる掲示板「地形と千葉県の滝」なども用意されている。滝マニアはブックマークに入れておいて損はないサイトだ。
■URL
滝を観る -千葉県の滝を例に-
http://chibataki.poo.gs/
■Yahoo!地域情報、方言の分布状況などがわかる特集
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Yahoo!地域情報「ご当地万歳!」
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方言分布マップ
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ヤフーは、「Yahoo!地域情報」にて、各地の情報を交換できる特集「ご当地万歳!」を公開した。掲載期間は6月15日まで。コンテンツの種類は、各地の言葉や食べ物、イベントなどを投稿できる「ご当地情報マップ」と、方言の分布を地図に反映した「方言分布マップ」、地域の暮らしやすさを採点する「地域力診断チェック」の3種類が用意されている。
「ご当地情報マップ」は、あるテーマに沿ってユーザーから投稿を募るコーナーで、「『アホ』『バカ』の言い方」「マクドナルドの呼び方」「エスカレータに乗るとき左右どちらに立つ?」など、さまざまなお題が出されている。あらかじめ選択肢が用意されており、どれかを選んで投稿ボタンを押すと投稿が完了して、結果を示す地図が表示される。地図上のマークが色別に分けられているので、地域ごとにどの項目が多いのかが一覧可能だ。また、地域ごとの投稿情報の割合も円グラフで確認できる。
「方言分布マップ」は、国立国語研究所が、明治時代生まれの男性に絞って調査を行なった記録「日本言語地図」から、「ものもらい」「かたつむり」「つらら」「くすりゆび」「おにごっこ」「さつまいも」と6つの言葉をピックアップして地図上に反映した地図だ。
例えば「ものもらい」の場合は、関東では「ものもらい」、東北では「ノメ」「バカ」、近畿では「メボ」「メバチコ」と呼ばれることが多い──というような情報がわかる。また、都道府県別にどのような方言があるのかを詳しく解説した「都道府県別 お国ことばを楽しもう!」や、地域ごとの方言の違いが学べる「もっと知ろう!方言」といったコーナーも用意されている。
「地域力診断チェック」は、地名や郵便番号を入力して「診断」ボタンを押すと、その近辺の「地域力」が診断できるというコンテンツ。徒歩圏内に便利なスポットがどれくらい存在するかを診断する「徒歩生活便利度チェック」、伝統文化や工芸がどれくらい残っているかを診断する「『和風な生活』満喫度チェック」、災害や病気の時に地域のサポート力を診断する「緊急時に助かるかも!?チェック」と3つの診断テストが用意されている。「ご当地情報マップ」や「方言分布マップ」で各地の情報を見た後は、この「地域力診断チェック」を使って、近所の暮らしやすさについて改めて考えてみてはいかがだろうか。
■URL
Yahoo!地域情報「ご当地万歳!」特集
http://local.yahoo.co.jp/gotouchi/
■MapFan Web、沖縄の新たな一面を発見できる特集
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海沿いのドライブコース特集
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インクリメントPは、「MapFan Web」の観光案内サイト「観光楽地図」にて、沖縄県の観光情報を紹介する特集「つぎはどの沖縄? ~うちなーの心に触れる旅~」を公開した。
コンテンツは、沖縄一の繁華街として名高い「国際通り」の店を紹介する「『軌跡の1マイル』国際通り特集」と、南部のドライブコースを紹介する「海沿いのドライブコース特集」の2種類。「国際通り特集」では、「素敵な女性がいるお店」と題して、レストラン、鮮魚店、土産店、窯元という業種の異なる4店を紹介。各店について、女性のコメントを交えた詳細な解説や店内写真、おすすめの商品などを紹介している。もちろん営業時間や定休日、アクセス情報、地図情報など基本情報も詳しく載っている。
また、土産物を紹介する「沖縄ではこれを買う」というコーナーでは、泡盛や黒糖ドーナツ棒、雪塩ちんすこう、琉球ガラスなどの沖縄の特産品と、それらが買える店の情報をまとめている。これらの特集記事に加えて、那覇市観光協会が発行する公式ガイドマップ「NAHA-NAVI」のPDFファイルをダウンロードすることも可能だ。
「海沿いのドライブコース特集」では、「沖縄を深く知る、歴史の旅」というタイトルで、南部の海岸線を巡るドライブコースを地図で紹介。神話の伝説が残る聖地「斎場御嶽」や、戦争の悲惨さを今に伝える「ひめゆりの塔」、美しい人工ビーチ「美々ビーチいとまん」などの名所を解説するとともに、各スポット間の移動距離や所要時間などのデータを掲載している。さらに、「この地の文化にどっぷりひたる」と題して、「平和記念公園」や「琉球ガラス村」などのスポットを巡るコースも紹介している。
今回の特集は、那覇市観光協会および沖縄観光コンベンションビューローの全面的な協力を得てタイアップ企画として作られた。地元の人たちから寄せられた情報をもとにしているだけあって、普通のガイドブックでは見過ごされそうなスポットの情報も収録されている。同サイトによると、沖縄を訪れる人のおよそ70%がリピーターとのこと。沖縄を初めて訪れる観光客はもちろん、過去に訪れたことのある人も、このサイトを見ればきっと新たな発見があるだろう。
■URL
MapFan Web「沖縄特集 つぎはどの沖縄? ~うちなーの心に触れる旅~」
http://www.mapfan.com/kankou/special/okinawa/
(2008/05/08)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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