■「Google Earth」上で気候変動予測を表示するプラグイン
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「Climate Change In Our World」の紹介ページ
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「Google Earth」上で気候変動予測を表示
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英国政府および英国気象庁、英国南極研究所は、「Google Earth」上で気候変動予測を表示するプラグインツール「Climate Change In Our World」を公開した。このツールを使うと、今後の気候変動による気温の推移を西暦2099年まで表示できる。気温変化の違いが色別で表示されるので、世界のどの地域の気温変化が激しいのかが一目でわかる。
Climate Change In Our Worldの紹介ページの下部にある「Open this KML」をクリックするとKMLファイルがダウンロードできるので、これを保存した上でGoogle Earthから読み込むと、地球の表面の色が変わる。左下に凡例が表示されており、気温の変化が少ない地域は水色で、変化が大きくなるにつれて黄色、赤へと変化する。
上部にはタイムスライダーが用意されている。左端は1999年12月で、右端は2099年12月になっており、スライダーを移動させると、それに対応して色がどんどん変わっていくのがわかる。なお、スライダーの右横にある再生ボタンを押すと、自動再生も可能だ。
日本付近を見ると、北方四島から北東にかけてのオホーツク海周辺の気温変化が激しく、2008年の時点では本州付近が水色なのに対してこのエリアは黄色く、2099年の状況を見るとかなり赤い色をしている。世界規模で見ると、最も気温変化が激しいのは北極付近で、2008年の時点でかなり赤く、それは2099年でも変わらなかった。
このプラグインツールをインストールすると、地図上には「Met Office」(英国気象庁)と書かれたアイコンが無数に表示される。これらのアイコンをクリックすると、ウィンドウがポップアップして、その地域の気候変動について書かれた記事が読める。単に気温変化の状況がビジュアルで示されているだけでなく、このような細かい情報が掲載されているので、世界中の環境変化の状況を詳しく確認できる。これらのアイコンは地域別に表示させるかどうかを選択可能だ。
2099年というと、90年も先の話ということになり、今ひとつピンと来ないかもしれないが、色が変化していく様子をタイムスライダーのアニメーションで見ると、地球温暖化の深刻さがとても生々しく伝わってくる。環境問題に関心のある人はもちろん、そうでない人にもぜひ見てもらいたいコンテンツと言える。
■URL
「Climate Change In Our World」紹介ページ
http://earth.google.com/outreach/kml_entry.html#tClimate%20Change%20In%20Our%20World
■不動産の価格情報がわかる「ヒートマップ式不動産相場情報」
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ヒートマップ式不動産相場情報
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ネクストは、不動産情報ポータルサイト「HOME'S不動産売買」にて、「ヒートマップ式不動産相場情報」の提供を開始した。同サービスは、不動産の価格分布を色分けして地図上に表示するサービスで、エリアごとの価格相場の違いを直感的に把握できる。相場情報の更新頻度は毎月1回なので、常に最新の情報が得られる。価格の高いエリアほど赤く表示されて、まるで温度分布を示した地図のようにも見える。これを見れば、どのエリアの相場が高いのかは一目瞭然だ。
地図データはゼンリン製で、マウスドラッグによるフリースクロールが可能だ。左メニューの「条件入力」を使うと、地名や駅名などさまざまなキーワードでエリアを検索できる。さらに「相場情報」をクリックするとヒートマップの凡例が表示されて、各色がどの価格帯に対応しているのかがわかる。最も価格が安いのが紫色で、高くなるにつれて青、緑、黄色、赤へと変化する。また、地図に表示されているエリアの物件の平均価格も表示される。
この凡例は、価格の単位を平米と坪の2種類の単位で切り替えて表示可能だ。広さの指定も可能で、1~150平米または1~100坪の中から指定できる。さらに築年数も選択可能で、築年数10年以内の物件情報だけを表示させることも可能だ。
なお、ヒートマップ式不動産相場情報が見られる縮尺は決まっており、細かい市街地図や大きすぎる縮尺では表示されない。その代わり、市街地図では物件情報のアイコンが表示されて、クリックすると写真入りの物件情報が見られるようになっている。物件情報は条件を指定して絞り込むことも可能で、物件の種別や価格帯、建物面積、間取り、駅徒歩分などの基本情報に加えて、南向きや角部屋、駐車場の有無など細かい条件も指定できる。
また、左メニューの中から「周辺情報」を選ぶと、物件情報に加えて不動産会社や宿泊施設、病院・役所、文化施設、飲食店などさまざまなスポット情報を表示させることも可能だ。不動産情報を調べるためだけでなく、街歩きの参考にもなる情報も詰まっているので、タウン情報サイトとしても使える。不動産価格という切り口から街を見ることで、いろいろなエリアの魅力を再発見してみてはいかがだろうか?
■URL
HOME'S不動産売買
http://sumai.homes.co.jp/
■総合ドライブ・ツーリングサービス「Yahoo!ドライブ」
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Yahoo!ドライブ
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ルート作成画面
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ヤフーは、ドライブやツーリングの情報を提供する「Yahoo!ドライブ」を公開した。同サイトは、ドライブやツーリングのルート情報を収集したり、ユーザー同士で情報共有ができるサービス。ルートの作成や投稿、経路検索、スポットの投稿・検索など多彩な機能が用意されている。
まずは投稿されているルートの中から、自分の興味あるルートを探してみよう。ページ中ほどにある「みんなのルートを検索する」というコーナーでは、キーワードを入力することで登録されているルートを検索できる。例えば伊豆付近にドライブに行こうと思ったら、「伊豆」というキーワードで検索すると、伊豆エリアを走るルートのリストが検索結果として表示される。
ルートのタイトルをクリックすると、地図画面になる。地図上ではルートがオレンジ色で強調表示されており、とても見やすい。出発点には矢印やバイクの形をしたアイコンが表示されており、上部の「再生」ボタンを押すとルートに沿ってアイコンが移動する仕掛けになっている。
また、ルート情報の詳細や標高グラフ、広域地図なども表示可能で、使い勝手はかなりいい。印刷用のページもあるので、ドライブ時にプリントアウトすれば道路地図代わりにもなる。このほか、JTBパブリッシングの情報提供によるルートを紹介する「プロのおすすめルート」や、テーマ別におすすめルートを紹介する「テーマ別ルートピックアップ」というコーナーもある。
自分でルートを作成したいときは、「オリジナルのルートを作る」をクリックしてみよう。作成方法は、地図上でマウスをクリックして経由地点を指定する方法や、キーワードでスポット検索しながら作成する方法、自分が投稿・登録したスポットやルートから作成する方法など、さまざまな方法がある。
ルートが完成したら、「作成を終了してルートを保存・投稿する」をクリックして、ルートの基本情報を入力する。タグや再生アイコンの選択など、さまざまな項目を入力して、「決定」ボタンを押すと投稿完了だ。このほか、投稿されたルートのアクセスランキングもあり、人気の高いルートに絞って探せる。これらの機能を使って、夏休みの行楽の計画を練るのにぜひ活用していただきたい。
■URL
Yahoo!ドライブ
http://drive.yahoo.co.jp/
(2008/06/05)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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