■全国の郵便ポストをひたすらマッピングしていくサイト
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ポストマップ
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詳細地図
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電子メールが普及したことにより、郵便を使う機会が減ったという人も多いと思うが、久しぶりに郵便を出そうとした時に、ポストの場所を忘れて探し回った経験はないだろうか? 郵便ポストというのは、普段はその存在をあまり気にしてはいないものの、意識して探すとなるとなかなか見つけにくいものである。
そんな時に役立つのが、「ポストマップ」というサイトだ。このサイトは、全国津々浦々にある膨大な数の郵便ポストを、ユーザーの投稿によってひたすら地図上にマッピングしていくプロジェクトだ。使用しているのはGoogle Mapsで、アクセスすると郵便ポストのアイコンが並んだ地図が表示される。
地図上のポスト型アイコンは赤と緑の2種類あり、赤は街中に立っているポストを示し、緑はコンビニなどの店内に設置されたポストを示している。最近はコンビニ内に設置してるポストも増えてきているので、街中にあるものと店内にあるものとが一目で判別できるのは便利だ。このほか、郵便局に設置されているポストは丸い赤のアイコンで表示される。
地図上のポストをクリックするとウィンドウがポップアップして、ポストが立っている場所の情報が表示される。写真が投稿されている場合も多く、現地の様子がよくわかる。さらにポストのタイトルをクリックすると、詳細な地図と写真が表示される。ここでは、ポストから郵便物が回収される取集時刻の表が投稿されていることも多い。取集時刻を見れば、郵便物を何時までに投函すればいいのかという目安になるので、これがインターネット上で確認できるのは便利だ。
自らポストの位置を投稿する場合はユーザー登録が必要となる。場所を指定して地図の右上にあるポストのアイコンをクリックすると、地図上にポストが表示される。ここでポストのタイトルと一言メモやタグ、街中に立っているポストかコンビニ内のポストか、郵便局のポストなのかを指定する。この際、「場所に自信なし」にチェックを入れると、詳細ページ上でその旨が表示される。必要事項を入力したら「追加」ボタンを押せば投稿完了だ。
6月10日現在、マッピングされたポストの数は8万6005個で、これは全国に19万2300個あるポストの約45%に相当する。まだまだ全国には膨大な数のポストがあり、すべてのポストのマッピングが完了するまでの道のりは長いが、日本郵政でさえ提供していないこのようなサービスを、草の根でやろうという試みはすばらしい。あなたも身近なポストの位置を投稿して、このプロジェクトに参加してみてはいかがだろうか?
■URL
ポストマップ
http://postmap.org/
■Google Maps上でチャットができる「マップチャット」
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マップチャット
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生息地域の登録
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アクトニッチは、地図上でチャットができるサービス「マップチャット」の提供を開始した。同サイトはGoogle Maps上に一言メッセージを表示して、発言をやりとりできるようにしたサービス。2007年9月から「クスクス」というサービス名でテスト運用していたものを、今回リニューアルして新たなサービスとして提供することになった。
トップページにアクセスすると、Google Maps上に人型のアイコンが配置される。アイコンからは吹き出しの形をしたウィンドウがポップアップして、その中に一言メッセージが表示される。縮尺を拡大していくと、人型のアイコンの周りを、多角形が囲んでいるのが見える。この多角形は「生息地域」と呼ばれるもので、各ユーザーの活動エリアを示している。
地図の左下にある「チャット履歴」というリンクをクリックすると、過去にやりとりされた会話の履歴の一覧を見られる。ユーザー名のほかに、「福岡」「荒川」「飯能」など生息地域名も表示されるので、どの地域のユーザーなのかがわかって面白い。
チャットに参加するにあたっては、ユーザー登録が必要だ。登録は無料で、ニックネームとメールアドレス、パスワードを設定したあと、生息地域を登録する。生息地域は、地図上でいくつかポイントをクリックで指定すると、ポイントで囲んだ中がエリアとして設定される。エリアが決まると生息地域名と紹介文、URLなどを入力するウィンドウが開く。この画面で画像のアップロードも可能だ。必要な情報を入力したら、「登録」を押せば完了する。生息地域を登録すると、地図の右下に「自分の生息地域を表示」というボタンが表示されて、クリックするとエリアの範囲が地図上に示される。
日本全国のさまざまな地域から次々と吹き出しが表示されて会話がやりとりされるのを見ていると、日本が狭くなったような不思議な感覚が味わえる。自分の生息地域の近くでログインしているユーザーを見つけると、親近感のようなものも湧いてきて面白い。地図とチャットを組み合わせることによって新たな付加価値を生み出したこのサービス、チャットが好きな人はぜひ注目していただきたい。
■URL
マップチャット
http://www.docosumi.jp/mapchat/
■関連記事
・Google Maps上に発言が表示されるTwitter風サービス「くすくす」(2007/09/21)
■道の幅やカーブの多さを示した「道路の走りやすさマップ」
全国には無数の道路が網の目のように走っているが、各道路の状況はさまざまだ。中には道幅が狭すぎて対向車とすれ違うのが一苦労だったり、カーブが多く見通しが悪い道路も数多くある。ドライブに行って、このような走りにくい道に遭遇して困った経験がある人も多いのではないだろうか。
そんな人にオススメなのが、九州幹線道路調査事務所が提供する「道路(みち)の走りやすさマップ」だ。このサイトでは、道路の走りやすさを道幅や勾配、車線数、カーブの多さなどで分類して色分け表示したマップを提供している。Google MapsなどのAPIを利用したコンテンツではなく、静止画やPDFの形で配布しているだけだが、その内容はドライブする上でかなり参考になる。
まずは左メニューの中から、「走りやすさマップ九州全域版」を見てみよう。ここでは九州の各県について、「走りやすさ」で道路を色分けした地図が見られるようになっている。
道路の種類は自動車専用道路と郊外部および山地部で分けられており、郊外部および山地部は走りやすい順に「S」「A」「B」「C」「D」の5種類に分類されている。例えば最も走りやすい「S」は、1)2車線以上の道路で5km以上にわたってカーブ・勾配が緩やか、2)路肩も広く歩行者がほとんどいないか、歩道と車道が分離されている、3)主要な道路の平面交差が平均して1箇所/km以下――という3つの条件をクリアしている道路が対象だ。一方、最も走りにくいランクを示す「D」は、1)1車線の道路で、急カーブが連続、2)路肩が狭い――という条件になっている。
このほかに他地域版が見られるコーナーもあり、6月10日時点で27都道府県のマップが用意されている。各県の走りやすさマップのPDFファイルがダウンロード可能なので、ドライブに行く際はダウンロードして印刷するといいだろう。
さらに、これらのデータを利用した経路探索サイト「道路の走りやすさナビ」も九州地区限定で提供されている。出発地と経由地、目的地を指定して検索ボタンを押すと、「走りやすさ」の情報を加味したルートを探索できる。これとは別に最短ルートも探索可能で、走りやすいルートと最短ルートとを比較することも可能だ。
実際に現地に行ってみないとわからない「走りやすさ」という要素を加えたこの新しい地図は、全国的にも珍しい試みであり、ドライブが好きな人は要注目だ。今後は他地域のマップの拡充にも期待したい。
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道路の走りやすさマップ
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道路の走りやすさナビ
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■URL
道路の走りやすさマップ
http://www.qsr.mlit.go.jp/kyukan/map05/
道路の走りやすさナビ
http://map.qsr.mlit.go.jp/
(2008/06/19)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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