■お盆の高速道路の渋滞情報を予測した「渋滞予報カレンダー」
そろそろ夏休みという人も多いと思うが、今年の予定はもうお決まりだろうか? 帰省やレジャーで車に乗る機会が増える時期ということで、今回はドライブに役立つサイトを集めてみた。
まず最初に紹介するのは、「渋滞予報カレンダー」というサイト。このサイトは東日本高速道路(NEXCO東日本)が運営するドライブポータルサイト「ドラぷら」内のコンテンツで、高速道路であらかじめ渋滞の発生が予想される区間を発表している。ガソリン高騰のご時世、燃料代を節約するためにも無駄な渋滞はできるだけ避けたいところだが、そのために役立つサイトとしてぜひオススメだ。
渋滞予報の検索方法は2種類が用意されている。1つは調べたい年月と路線を指定する方法で、年月と路線をプルダウンメニューから選んで「検索」ボタンを押すと、その月に発生すると思われる区間と上下線の方向、時間帯、ボトルネック個所などが表で示される。ピーク時の時間や渋滞長などの細かいデータも載っているので、渋滞の規模もすぐにわかる。また、区間のリンクをクリックすると詳細ページが表示されて、通常所要時間と渋滞所要時間が確認可能だ。時間帯別の渋滞状況も掲載されており、何時くらいにはどれくらいの渋滞距離になる予定なのかを細かく調べられる。
もう1つの検索方法は、カレンダーで日付を指定する方法で、調べたい月日をカレンダー上でクリックするだけで、その日に渋滞が発生すると思われる路線の一覧表が表示される。このサイトはNEXCO東日本による運営だが、路線はほぼ全国をカバーしており、例えばお盆の8月16日をクリックすると、新名神高速道路や中国自動車道などの渋滞情報も出てくる。
このほか、お盆の渋滞予報のパンフレットとして「渋滞予測ポイント地図」と「お盆時期の高速道路渋滞予測」という資料をPDFファイルでダウンロード公開している。「渋滞予測ポイント地図」は、30km以上の渋滞が予測される区間と、10~30kmの渋滞が予測される区間の2種類を日本地図上にマッピングした地図で、「お盆時期の高速道路渋滞予測」は、より詳細な渋滞予測を表にまとめたものだ。これらの資料をフル活用して、ぜひ快適な夏のドライブを楽しんでいただきたい。
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渋滞予報カレンダー
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渋滞予測ポイント地図
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■URL
渋滞予報カレンダー
http://calendar.driveplaza.com/
■東京と神奈川の抜け道情報がわかる「首都圏抜け道MAP」
一般道は高速道路に比べると不確定要素が多く、渋滞がいつどこで発生するのか予測しづらいが、一方でいざというときは“抜け道”を使って回避するという手もある。抜け道情報のサイトは、全国を網羅した決定版のようなサイトがなく、各地域の情報が乱立しているような状況で、サイトごとに情報の内容はさまざまだ。
そんな中、東京近辺の抜け道を解説したサイトとしてオススメなのが「首都圏抜け道MAP」というサイト。このサイトでは、神奈川県内から東京都内方面にかけての抜け道と、東京都内から伊豆箱根方面に向かう人のための抜け道情報を掲載している。
検索エリアは、「東京都内(大田区・品川区・目黒区・世田谷区)」「羽田空港周辺→千葉方面、横浜・川崎方面、環状八号方面」「国道16号線(金沢八景駅前、京急富岡駅前、磯子区八幡橋)」「保土ヶ谷バイパス(上り)(狩場インター)」など、計14エリア。神奈川県内の抜け道情報はほぼ完成しており、東京都内や羽田空港周辺で70~80%の完成度となっている。
トップページでエリアを選択すると、そのエリアの抜け道の一覧リストが表示される。抜け道の解説は「第三京浜を目黒通り側にでます。そのまま目黒通りに入り、最初の信号を駒沢通り方面へ」「道なりに進み、駒沢通りにでたら右折して駒沢方面へ」などと段階ごとに文章で説明しているほか、オリジナルの地図も掲載されている。
地図は主な道路のみが描かれたシンプルなものだが、渋滞部分と抜け道部分が色分けされており、時間帯によって一方通行になる道や細い道なども示されているので、とてもわかりやすい。必要な情報だけプリントアウトして車のグローブボックスに入れておけば、いざというときに重宝するだろう。
このほか、主要道路でよく渋滞する個所と時間帯をまとめた表や、ラーメン店のレビュー、時間貸し駐車場の情報など、抜け道以外の情報も充実している。また、「渋滞発生のメカニズム」というコーナーもなかなか面白い。「交差点を先頭にした渋滞」「ジャンクションなどの合流を先頭にした渋滞」「右折レーンのないところの右折車による渋滞」など、いくつかのタイプ別に分けて、各タイプの具体例として実在のスポットを挙げている。これらの解説を読んでおけば、渋滞回避につながるヒントが得られるかもしれない。
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首都圏抜け道MAP
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抜け道の解説
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■URL
首都圏抜け道MAP
http://homepage2.nifty.com/starjet/
■「交通安全マップ」を見て事故多発地点をチェック
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交通安全マップ
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事故多発地点
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帰省やレジャーで長距離を走る場合に、気を付けたいのが交通事故だ。事故を起こさないようにするためには、こまめに休憩を取ったり、無理なスケジュールを組まないで余裕のある運転を心がけたりと、いろいろな対策が考えられるが、過去の交通事故の事例を事前に知っておくのも1つの手だ。事故を起こしやすい場所をあらかじめ確認することで、安全運転への意識も高まるはずだ。
そのために活用したいのが、警察庁と国土交通省が共同で作成した「交通安全マップ」というサイト。このサイトでは、過去の交通事故のデータを基に割り出した交通事故多発地点を地図上で確認できる。
トップページ右メニューの中から「事故多発地点」をクリックすると、日本地図が表示される。地図上のいずれかの地点をクリックするか、左の地名リストから都道府県名と市区町村名を選んで「周辺マップ」ボタンをクリックすると、詳細地図が表示される。
例えば東京都台東区を選んだ場合、地図の右に1万人あたり死亡者数の全国順位と、順位の推移を示すグラフが表示される。地図上には事故多発地点が×印のアイコンとして表示されている。縮尺は最も細かい状態で5000分の1で、道路と主要な建物のみが記された簡素な地図だが、シンプルなだけに事故多発地点の位置がわかりやすい。
アイコンをクリックすると、その地点の詳細情報が右に表示される。交差点および路線名、住所などの基本情報に加えて、各地点の事故発生件数の年平均値も棒グラフで示される。グラフは「右折時」「人対車両」「左折時」など事故のケースごとに区分けしており、どんな事故が多いのかが一目瞭然だ。さらに「周辺写真」をクリックすると、その地点の航空写真が閲覧できる。
このほか、目的地へのルート上に事故多発地点が無いかどうかを調べられる「運転ルート案内」や、歩行者が道路を歩いていて「ひやり」とした地点を収集した「ひやり地点」、路線ごとの事故情報を調べられる「路線別事故情報」など、多彩な地図情報が収録されている。また、交通事故の件数など過去の情報を集めた「事故統計情報」というコーナーも用意されており、さまざまな切り口から事故情報を調べられる。これらの情報を見て、路上に潜む危険をしっかりチェックしておこう。
■URL
交通安全マップ
http://www.kotsu-anzen.jp/
(2008/07/31)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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