■タニタ、映画「劔岳 点の記」と連動した歩数イベント
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歩数イベントのページ
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タニタは、6月20日に公開予定の映画「劔岳 点の記」の製作委員会と協業して、同映画に連動させたバーチャルイベントを開始した。このイベントは、タニタの健康管理サービス「からだカルテ」内のコンテンツ「Walk Around The World」において、「劔岳 点の記」の舞台を設定してロケーションルートをバーチャルに踏破するという内容だ。開催期間は6月27日まで。完走者には抽選で商品や劇場招待券などが贈られる。また、イベントの中間発表の時点でも、劇場招待券の抽選が行われる。
「からだカルテ」は体組成計や歩数計、血圧計などタニタ製の通信機能を備えた健康計測機器とWebサイトを連動させたサービスで、「Walk Around The World」はその中でも人気のコーナーだ。これまでは「グランドサークル編」「マチュピチュ編」「ハワイ編」など世界のさまざまなウォーキングコースが舞台となってきたが、今回の「劔岳 点の記」をモチーフとしたコンテンツは番外編となる。利用するには「からだカルテ」に対応した歩数計が必要で、毎日の歩数をPCに転送することで、データが1日1回だけ集計されて、Web上でほかのユーザーと競争できる。
映画「劔岳 点の記」は、1907年に陸軍参謀本部の測量手が日本地図を完成させるために、北アルプスの劔岳の登頂に挑むというストーリー。今回のイベントは、現地でロケーションを行った撮影班のルートをたどる流れとなる。途中のチェックポイントでは、200日以上もかけて撮りためた中から選んだ映像が挿入されて、通過するごとに実際に劔岳を登っているような感覚を味わえる。このほか、作品内容の紹介に加えて出演者からのメッセージなど、本編では観られない秘蔵映像も用意される。
劔岳は、今でも登るのが難しい山とされているが、それだけに多くの登山愛好家の人気を集めている。今回のイベントを利用すれば、そんな人気の山に家にいながら登ることができる。登山が好きな人にとって、日頃のウォーキングのモチベーション向上を図るのに最適なイベントと言えるだろう。
■URL
からだカルテ:歩数イベント第5弾 番外編「劔岳 点の記」
https://www.karadakarute.jp/tanita/hosugame/info23.html
■関連記事
・タニタ、身体測定機器とWebを連動したヘルスケアサービス(2007/03/08)
■NTTデータ、“生きもの”の情報サイトを公開
NTTデータは、身近な自然に生息する“生きもの”の情報を全国から集めるサイト「生きもの情報館」を公開した。同サイトは、日本自然保護協会の「生態系と生物の多様性を守り、持続的な社会を目指す」という趣旨に共感して、同協会の活動を支援するために作られたもの。NTTデータの創立20周年記念事業の一環として行われた。同サイトのシステム一式は、完成と同時に日本自然保護協会に寄贈されて、運営も同協会が行う。
「生きもの情報館」は、日本全国から“生きもの”の観察記録を登録してもらい、その情報を解析することで計画的な保全活動を目指す、ユーザー参加型のコンテンツ。“生きもの”を守るためには、「いつ」「どこに」「なにが」いたのかを記録した上で、その変化を見るのが大切という考え方から作られたシステムだ。登録した観察記録の中から自由に記録を選び、さまざまな“生きもの”の複合分布図を示すことも可能だ。
観察記録を登録するには会員登録が必要で、登録料は無料。会員にはそれぞれ「フィールドノート」というページが用意されており、ここで調査活動を記録できる。調査として記録できるのは、作成日時やタイトル、日付、分類、種名、調査地など。また、512KB以内の画像を添付することも可能だ。なお、植物と鳥類、チョウ類については種名があらかじめ用意されていて、「種名検索」ボタンを押すと種名を検索して指定することも可能だ。また、調査地の入力も地図上から行える。「調査地を入力する」ボタンをクリックすると地図画面になるので、地図上をクリックしてマーカーを立てた上で、「調査地を保存する」ボタンを押せば入力情報が設定される。
観察記録を登録したら、今度は分布図を作成してみよう。上部の「分布図」ボタンをクリックして、分布図にしたい観察記録を選び、記録リストに保存する。さらに分布図の凡例を設定して、細かい表示設定をすると、できあがった分布図が表示される。このシステムはGoogle Maps APIを利用して作られたもので、いろいろな形のアイコンを使って“生きもの”の分布をわかりやすく表示できる。
日本自然保護協会では、「生きもの情報館」を通じて観察記録を解析し、全国の“生きもの”の分布や個体数の変化を調べて、自然保護活動のための生物多様性基礎情報として活用する予定だ。生物の観察が好きな人は、いろいろな生物の記録をぜひ投稿してみていただきたい。
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生きもの情報館
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分布図
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■URL
生きもの情報館
http://www.ikimono-lib.jp/
■黄砂ライダーの観測状況など公開、東アジアの大気汚染マップ
国立環境研究所は、「東アジアの広域大気汚染マップ」を公開した。このマップは、同研究所が運営する「環境GIS」内の1コンテンツとして提供されるもので、東アジアにおける広い範囲の大気汚染状況がわかる。同研究所などが開発した予測モデル計算による黄砂と大気汚染物質の濃度予測、黄砂ライダー(LIDAR:Light Detection And Ranging)という装置による観測状況、東アジア酸性雨モニタリングネットワークによる酸性雨の観測状況、大気汚染物質インベントリーによるメッシュ別年間排出量(推定値)などの情報を公開している。
メニューは「黄砂と大気汚染物質の濃度予測」「黄砂」「酸性雨」「大気汚染物質の年間排出量」の4項目。「黄砂と大気汚染物質の濃度予測」では、地上付近の黄砂や硫酸塩エアロゾル、オゾンなどの濃度予測値をマッピングして、時系列でどのように変化するかを調べられる。時系列の変化を動画で見ることも可能だ。
「黄砂」の項目では、黄砂の高度別濃度予測分布図を掲載。地上付近と高度1km、高度3km、高度5kmと4段階の分布図を見られる。また、黄砂ライダーで観測した状況を示した図も掲載されている。
「酸性雨」では、日本および周辺のアジア諸国の酸性雨の観測状況がわかる。マッピングされている観測データは、ph値のほか、非海塩性硫酸イオン、硝酸イオン、アンモニウムイオン、非海塩性カルシウムイオン、水素イオンなど。また、表示年も2000年から2006年までを選択できる。さらに、国別の経年変化を示したグラフも掲載されており、日本や中国、韓国、ロシア、モンゴルなどさまざまな国のデータが見られる。各国ともに複数の地域のデータが掲載されており、国ごとの酸性雨の詳細な状況がわかる。
「大気汚染物質の年間排出量」では、排出量マップとして窒素酸化物(NOx)、二酸化硫黄(SO2)、非メタン揮発性有機化合物(NMVOC)、一酸化炭素(CO)、黒色炭素粒子(BC)、有機炭素粒子(OC)などのデータがマッピングされている。こちらは1980年から2003年までと、長い期間のデータが収録されており、このデータをもとに将来予測図も掲載されている。大気汚染の現状を把握するために、これらのデータをぜひ役立てていただきたい。
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黄砂の高度別濃度予測分布図
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大気汚染の将来予測図
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■URL
環境GIS
http://www-gis.nies.go.jp/
(2009/03/26)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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