■「道の駅」をテーマにしたポータルサイト
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未知倶楽部
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詳細ページ
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高速道路の料金値下げにより、休日は高速道路のサービスエリアやパーキングエリアが大変な賑わいを見せているが、忘れてはならないのが一般道のサービスエリア的な存在の「道の駅」。道の駅には各地の農産物の特売所が設置されていたり、レストランで郷土料理が味わえたりと、いろいろな楽しみ方があるが、それぞれの道の駅の施設内容を調べられるサイトが「未知倶楽部」だ。同サイトは全国の道の駅のデータベースで、5月現在で約300件の登録件数を誇っている。
検索方法は、駅名や都道府県、キーワードなどの基本情報で検索できるほか、施設内容でさらに詳しく絞り込むこともできる。例えば「レストラン」の項目では「昔ながらの郷土料理」「こだわりの地元食材」「本格派シェフの逸品」「健康志向のメニュー」「おばあちゃんの手作り」「クイックメニュー」、「物販施設」という項目では「新鮮な地元の農水産物」「郷土の食品・食材」「手作りの特産品・工芸品」「道の駅弁当」「コンビニ」「道の駅オリジナル商品」など、さまざまな要素を指定できる。中には「温泉・足湯」や「キャンピングカー受け入れ可」といった項目も用意されており、ユーザーの細かい要望を反映できる。
検索結果のリストで駅名をクリックすると、詳細画面が表示される。ここでは住所や営業時間、休館日などの基本情報に加えて、イベント情報や地図も掲載されている。地図はYahoo! JAPANのAPIを利用したもので、地図の下には基本情報も併記されており、プリントアウトするときに便利だ。
また、道の駅の情報を扱ったサイトとしては珍しく、ユーザーレビューのコーナーもある。レビューでは、レストランでのオススメ料理や施設の充実度、イベントの感想などさまざまな内容が投稿されており、訪れる際の参考になる。各レビューには5点満点で点数も付いており、累積の点数が総合評価として掲載されている。
さらに駅長のコラムやブログ、同サイトの運営スタッフのコラムなどが用意されているほか、「未知倶楽部カフェ」というSNSも設置されており、ユーザー同士のコミュニケーションも図れる。道の駅を積極的に活用したい人には見逃せないサイトと言えるだろう。
■URL
未知倶楽部
http://www.michi-club.jp/
■全国の古民家スポットをみんなで集めるコミュニティサイト
日本の伝統文化をテーマにしたWebサイトを提供しているプロジェクト「ワノコト」が、古民家コミュニティサイト「ふるみる」を公開した。同サイトは全国に点在する古民家の情報を投稿できるコミュニティサイト。古民家には茅葺き屋根や蔵造り、数寄屋造りなどさまざまな種類があり、見学可能な観光スポットとして活用されていたり、カフェやショップ、ギャラリー、旅館として使用されていたりと、いろいろな使われ方をしている。「ふるみる」ではユーザーが登録をすることで、これらの古民家情報をデータベースに追加できる。
検索方法は「カテゴリー」「都道府県」「キーワード」の3種類。「カテゴリー」では、見学できる古民家や民家園、資料館などをまとめた「古民家住宅・民家園」、食事ができる古民家や居酒屋などを集めた「古民家カフェ・食事処」、宿泊できる古民家を集めた「古民家の宿・旅館」、古民家を利用した店を集めた「ショップ・ギャラリー」、「その他」の5種類に分けられており、各ジャンルに該当する古民家のリストが見られる。また、「キーワード」には、「茅葺き屋根」や「合掌造り」などの建物の特徴に加えて、「世界遺産」「国重要文化財」などのキーワードも用意されている。
リストの中で興味のある物件名をクリックすると、古民家の詳細情報が表示される。それぞれの古民家の特徴が簡単にまとめられているほか、建築年や棟数、入場料などのデータも載っている。さらに写真やレビューも投稿されていて、中がどんな風になっているのかも確認できる。レビューは満足度が5点満点で評価できるようになっており、実際に訪問した人の感想がわかる。
地図はGoogle Maps APIを使用しており、地図上で位置を確認できるほか、住所や最寄り駅、交通手段、営業時間、定休日、駐車場などの細かいデータも掲載されている。現地に行く際にはプリントアウトして持っていくと役立つだろう。今後はユーザー同士がコミュニケーションを図れるツールも導入予定で、古民家をテーマにユーザー同士が交流できるようになる。古民家をテーマにした今までにないサイトとして、今後の進化が期待される。
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ふるみる
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詳細ページ
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■URL
ふるみる
http://furumiru.com/
ワノコト
http://wanokoto.jp/
■Google Mapsで「日本の地質百選」めぐり
日本列島は太平洋プレートやフィリピン海プレートなどの衝突部にあり、地震や地滑りなどの地質現象が数多く発生している。そんな地質についての研究を行っているのが、「地質情報整備・活用機構」というNPO法人だ。同組織のWebサイトでは、地質や地学についてのさまざまな情報が掲載されている。
中でも注目されるのが、「日本の地質百選」というコンテンツ。これは日本全国で地質現象のよくわかるスポットを100カ所選んで、Google Maps上にマッピングしたものだ。北海道の「白滝黒曜石」や「神居古潭渓谷の変成岩」、東北の「龍泉洞」や「蔵王火山」、関東の「華厳の滝」や「養老渓谷・ 黒滝不整合」、北陸の「佐渡金山」や「糸魚川-静岡構造線」、中部・東海の「根尾谷断層」や「丹那断層」、近畿の「天橋立」や「六甲-淡路断層系」、中国の「鳥取砂丘」や「秋吉台・秋芳洞」、四国の「龍河洞」や「久礼メランジュ」、九州の「阿蘇」や「桜島」、沖縄の「大東隆起環礁」など、全国各地のさまざまなスポットが登録されている。これらのスポットを一覧できるリーフレットもPDFでダウンロード可能だ。また、これらの百選をGoogle Earth上で見られるKMLファイルも配布している。
このほか、世界中の地質関連スポットを紹介する「世界地質案内」というコーナーもある。こちらもGoogle Maps上で世界各国のスポットを確認可能で、Google EarthのKMLファイルも用意されている。北アメリカの「ナイアガラの滝」や「カナディアン・ロッキー」、南アメリカの「アコンカグア山」や「パイネの角」、ヨーロッパの「ジャイアントコーズウェイ」や「ツークシュピッツェ山」、アフリカの「キンバリー鉱山」や「喜望峰」、アジアの「カッパドキア」や「スマトラ断層」、オセアニアの「マウントクック」や「ナルホエ火山」などが登録されている。日本・世界ともに、地図上のアイコンをクリックするとウィンドウがポップアップして写真が見られるようになっており、スポットの詳細がすぐにわかる。
さらに、地質遺産を含む自然公園を意味する「ジオパーク」の紹介コーナーもあり、日本全国のジオパークの詳細を調べられる。ジオパークの周辺にある文化財や施設、宿泊施設などの情報もマッピングされているので、旅行ガイドとしても役立つだろう。同サイトをきっかけに、日本の地質について改めて考えてみてはいかがだろうか。
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日本の地質百選
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世界地質案内
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■URL
地質情報整備・活用機構
http://www.gupi.jp/
(2009/05/07)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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