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全日本通過技術検定協会が定めた「スルー力検定」ロゴ |
全日本通過技術検定協会は、物事をスルーできる力を客観的に測定する「スルー力検定」を全国7都市で実施すると発表した。受講料は1級8,000円、2級5,000円。
「スルー力(するーりょく)」とは、インターネット時代に必須とされる、物事をうまくやり過ごしたり、見てみぬふりをするコミュニケーション技術。掲示板やブログ上での不快なレスを読み飛ばすのはもちろん、上司や同僚からの仕事の依頼を何気なくかわすなど、ビジネスからプライベートまで幅広く応用できる。
今回の検定により、「スルー力」の対象となる事案が客観的に示されると同時に、「見てみぬふり」「いったん持ち帰って上司と検討します」「この案件は私より彼のほうが適任です」「ご縁があった際には連絡します」「明日早いから」「私、妹と2人暮らしなの」など、シチュエーションに応じてさまざまな手法を自在に出し入れする技術が問われることになる。同協会では、設問作成にあたり、「スルー力」の概念を提唱した高木木哲氏の全面協力を仰ぐとのこと。
また、1級では日常生活を模した実技試験も盛り込まれ、クライアントの値引き要求のかわし方、電車の中で奇声を発して歩き回る痛い客のやり過ごし方など、具体的な事案への対応力が問われる予定。ただし、道端で気分が悪くなってしゃがんでいる人を介抱せず立ち去った場合は単なる「人でなし」と見なされるので、細心の注意が必要となる。
同協会では検定の実施にあたり「スルーすべきか否かを見抜けなければ、快適な生活を送ることは難しい。自分ではスルー力があると思っていながら、実は周囲に相手にされていないだけという痛々しい例も報告されている」とスルー力の重要性を強調。「スルー力検定の実施によってこうした不幸をなくし、“ストレスフリーの仕事術”と言われるGTD(Getting Things Done)と並ぶ仕事術として「LTG(Letting Things Go)」、すなわち“スルー力”を世の中に広めたい」とコメントしている。
なお、記者発表の会場では、同協会スタッフが本検定の問題集とカンファレンスのチケットをセットにした教材を記者に売りつけようとしたものの、すべての記者が華麗にスルーするという興味深い光景も見られた。
関連情報
■URL
全日本通過技術検定協会
http://www.all-japan-through-technique.jp/
( 山口真弘@スルー力ゼロ )
2007/04/01 00:01
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