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トレンドマイクロが企業ユーザー向けウィルス対策の新サービス

不審ファイルに2時間以内に対処、対応できない場合一定金額を返金

■URL
http://www.trendmicro.com/en/about/news/pr/archive/2002/pr100702b.htm
http://www.trendmicro.co.jp/company/news/2002/news021008.asp

 トレンドマイクロは8日、不審なファイルを分析し、2時間以内にパターンファイルを届けるサービスを開始したことを発表した。

 このサービスは「Virus Responce Service Level Agreement(SLA)」と呼ばれ、トレンドマイクロの「Gold」レベルあるいはそれ以上のPremier Support Programを購入した法人契約者が加入できるサービスだ。このサービスは米国、アジア、日本で提供されるほか、類似サービスが欧州でも提供される予定。

 日本では、企業向け有償サポートサービス「トレンドマイクロ プレミアム サポート(TPS)」において3クラスを新設、既存のTPSサービス内容を「シルバー」とし、さらに「ダイヤモンド」、「ゴールド」、「プライオリティ」を追加した4クラスで構成する。そのうち「ダイヤモンド」、「ゴールド」レベルの顧客に対しSLAのサービスを提供する。サービス開始は11月1日、サポート料金は年間で600,000円~となっている。

 SLA加入者は不審なファイルを受け取った場合に、それをトレンドマイクロのウィルス研究機関「TrendLabs」に送付することで、即座にそれがウィルスかどうかを判断してもらえる。さらにトレンドマイクロは2時間以内にそのウィルスに対応したパターンファイルを作成し、テストし、品質保証をつけたうえで加入者に配信するが、もし2時間以内に配信できなかった場合トレンドマイクロはユーザーに対しペナルティとしてSLAで定められた金額を返金するようになっている。なお、SLAでは契約上分析可能なファイルの数に制限が設けられていない。

 トレンドマイクロの発表によると、このような不審ファイル検出契約をアンチウィルス企業が提供するのは初めてのことだとしており、これが先頃発表された「Enterprise Protection Strategy」の一環であるとしている。

 最近では破壊的なウィルスの活動はパターンファイルが行き渡る前に感染被害が広がることが多いため、企業の資産を守るためにはいかに迅速にウィルスを探知し、対策を講じるかにかかっている。そのためウィルスと認定を受けていない不審ファイルを自動検知する方法に注目が集まっているが、今回のトレンドマイクロの新サービスはこれを補完する役割を果たすものとして注目される。

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(2002/10/8)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com) / okiyama@impress.co.jp]

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