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BIDDERS、決済方法に後払いを導入
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BIDDERSの後払い方式を説明するサイト |
株式会社ディー・エヌ・エーが運営するオークション&ショッピングサイト「BIDDERS」は9日、決済方法に後払い方式を導入したと発表した。
今回導入された後払い方式は、株式会社ネットプロテクションズによって「NPプロテクト決済[後払い](以下、後払い方式)」として提供される。後払い方式は、ネットプロテクションに登録し、独自の審査を通過した企業が出品する商品についてのみ利用が可能となっており、個人が出品する商品については利用できない。
落札者は商品落札後、通常の銀行振込みなどの支払い方法と同様に利用することができる。ただし、落札商品の合計が5万円以上の場合は、後払い方式を選ぶことはできず、通常の振込みやコンビニ決済となるので、後払い方式を利用したい場合には注意が必要だ。
実際の利用の流れは、出品商品が落札されるとネットプロテクションズが指定する運送会社によって商品が配送され、落札者は商品到着後14日以内に代金を支払うこととなる。その際の支払い方法は、銀行・郵便局での振り込みかコンビニ決済だ。出品企業は、商品が落札者に到着したのを確認後5日以内にネットプロテクションにより代金の立て替えを受けることができる。この後払い方式を利用することによって、出品企業は落札者の入金を待たずに配送できる点や、配送後も比較的早く代金を受け取ることが可能というメリットがある。また落札者側は、落札した商品を自分で確かめた後に代金を支払えるというメリットがある。
しかし、後払いの場合、万が一落札者が商品到着後に代金を支払わない、いわゆる「落札商品の受け取り逃げ」を行なった場合の不安がある。今回のシステムの場合、出品者は落札者が代金を支払う前に、ネットプロテクションから立て替えを受けることが可能なので、この「受け取り逃げ」を行なわれた場合の被害は、ネットプロテクションのみが被ることになる。
この「受け取り逃げ」対策として、14日間の支払い期間を過ぎて支払いがない場合は新たな取引を停止することや、落札者からの申し込みがあった場合、その落札者情報を入手した出品者が与信審査を行なうなどの対策を実施する。つまり、「受け取り逃げ」を防ぐために、後払いを選択した際には、落札者の基本的情報が与信情報として登録され、過去通販で支払い事故を起こしている場合などは、利用することができない。
ディー・エヌ・エーによると「現在BIDDERSには、137万人の個人会員と1万5,000の法人会員が登録しており、出品数は約60万となっている。今回のサービスは、出品者側も落札者側もメリットが多いサービスなので、利用者は増えるのではないだろうか」とのこと。
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(2002/10/9)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]