【音楽配信 / 著作権】
小規模ネットラジオ事業者から著作権使用料を暫定徴収~米SoundExchange
■URL
http://www.soundexchange.com/webcasters.cfm
米上院で審議が進められている、小規模インターネットラジオ放送事業者への著作権使用料を軽減する法案(HR5469法案)が、支払い期限の10月20日までに成立しなかった。18日、大中小のレコード会社が加盟する音楽ライセンス管理団体「SoundExchange」は、小規模事業者から暫定使用料を徴収する方針を発表していたが、今回の法案不成立につき、暫定徴収に踏み切ることになる。
著作権使用料率については、インターネットラジオ局が1ユーザーに1曲配信するたびに、0.07セントの著作権使用料を、1998年まで遡って徴収する。HR5469法案では、1998年以降の収益が100万ドル以下の小規模ラジオ放送事業者に対し、年額2,000ドルか売上高の8%、または支出の5%のうち最も高い額を徴収するという条項を設け、小規模事業者の負担を軽減している。
SoundExchangeの新方針では、小規模事業者がこれらの著作権使用料を支払う代わりに、10月21日までに、1998年まで遡って年額500ドルを支払うよう決定。この措置は、HR5469法案が上院を通過するまでの暫定的なもので、法案が成立した後に残りの著作権使用料を支払うことになる。
SoundExchangeの理事を務めるJohn L. Simson氏は「上院だけが明らかに同法案を遅らせており、我々はこの提案を提供することが適切だと考えた。我々は、上院が間もなくこの予想外の展開を解決すると期待している」とコメントしている。
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(2002/10/21)
[Reported by 江藤 浩幸]
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