【サーバー製品】
~行政内メールアドレスと一般向けメールアドレスの同時使用が可能
SendMail、行政ネットワークLGWAN対応のメールシステムを提供開始
■URL
http://www.sendmail.com/jp/
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Sendmail社は28日、総合行政ネットワーク「LGWAN(Local Government Wide Area Network)」に対応したメールシステム「Mailstream Manager LGWANソリューション(以下、MML)」を発表した。11月より官庁や地方公共団体向けにSIベンダーを通して販売する。価格は、最低限の製品構成で59万円から。日本では、初年度2億円の売り上げを目指す。
LGWANは、全ての地方自治体間を相互に接続し、国のネットワーク「霞ヶ関WAN」とも接続されている「セキュリティー面を重視した行政専用ネットワーク」だ。地方自治体は、LGWAN専用のメールアドレス(xxx@xxx.lg.jp などで、原則非公開)と一般のインターネット向けメールアドレス(xxx@xxx.or.jp など)を保有しており、情報漏えいの問題などから行政間でのメールは専用メールアドレスを利用している。しかし、二種類のアドレスを持っていることから使い分けの作業が発生し、改善が求められていた。
MMLでは、メールアドレスの振り分けやスパムフィルタリングなどの機能を搭載している。メールアドレスの振り分け機能とは、行政側がメールを送信する際に、メール送信元アドレスを非公開のアドレスで送信してしまったとしても、サーバー側が送信先メールアドレスから一般向けか、LGWAN向けのメールであるかを判断し、送信先メールアドレスが一般向けの場合は、送信元アドレスも一般向けへ変換するというもの。この機能により、送信者は送信元メールアドレスなどを気にすることなく送信することが可能となる。またMMLは、商用版Sendmailを利用しているので、スパム除去機能やGUIによる管理が可能となっている。
Sendmailでは、「今回のような、送信元や送信先メールアドレスから判断してフィルタリングする技術は、かなり高度なものとなっており、なかなか提供するのが難しくなっていた。今回の製品では、この問題を解決するだけではなく、スパム対策などのセキュリティー面も考慮されている」としている。
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(2002/10/28)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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