【サービス】
富士ゼロックス、コンビニで書類を印刷できる
「ネットプリント」開始
■URL
http://www.fujixerox.co.jp/release/2002/1031_netprint.html (リリース)
http://www.fujixerox.co.jp/evolution/03.html (11月1日より開設)
富士ゼロックス株式会社は、株式会社セブン-イレブン・ジャパンと提携し、コンビニエンスストア「セブン-イレブン」店頭のコピー機から書類やコンテンツを印刷する「富士ゼロックス ネットプリント」(以下ネットプリント)を11月1日から開始すると発表した。
これは29日にセブン-イレブンが発表したマルチコピー機(富士ゼロックスでの名称は“デジタルフルカラー複合機”)による新サービスの1つとして提供するもの。あらかじめ専用サーバーの「ネットプリントセンター」に書類を登録しておき、必要な時にセブン-イレブン店頭に設置されたコピー機へプリント予約番号(書類登録時に発行される8桁の英数字)を入力すると、その場で希望の書類が印刷できるサービスとなる。プリントはB5~A3に対応し、料金はモノクロで30円、B4までのカラーで80円、A3カラーで120円。別途契約料と月間サービス料が必要となるが、試験運用期間中は無料だ。
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ネットプリントのサービス概要図
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「ネットプリント」は、開始当初は企業向けのサービスとして、製薬業界や生損保業界といった、ノートPCや携帯電話などを用いた“モバイルワーキング”が普及している業界向けに「企業向けモバイル・プリント・ソリューション」として提供する。すでに大手保険会社での導入が進んでいる段階という。また「ネットプリント」のプラットフォームを利用し、出版社など印刷物として販売できるコンテンツを持つ企業によるサービスも提供し、この分野ではカーポイント株式会社による中古車情報のプリント販売などが決定している。追って一般のパソコンユーザー向けサービスにも拡張する予定だ。サービスは当初東京・神奈川地域の約2,000店舗を対象に試験運用として開始し、2003年2月をメドに全店展開へ移行する方向という。
富士ゼロックスでは、2000年よりセブン-イレブンへのネットワーク対応マルチコピー機の納入を開始し、現在では国内の同チェーン9,300店舗以上で設置を完了している。今回の「ネットプリント」は、このコピー機ネットワークを活かして展開するものだ。また米国で同様のサービスを展開し、先ごろ日本への上陸も発表した「PrintMe」とは関係はなく、独自で開発・展開するものという。同社は「『PrintMe』との違いとしては、まずセキュリティに非常に気を使っている点がある。例えば保険会社では見積もり書や過去の提案書などが出先で必要になることを想定し、こうした機密情報を含む文書を、安全に出先印刷できる環境を実現している。またセブン-イレブンでのコピー機設置がすでに数千台以上進んでいて、コピー機ネットワークが構築済みの点は非常に大きい。“こうしたことができる技術がある”と言うのは簡単だが、実現可能なプラットフォームを持てるかが重要で、特にこうしたサービスだと保守運用も大事な要素となる」としている。
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(2002/10/31)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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