【業界動向】
米Liquid Audio、ホームエンタテインメント企業との合併を断念
■URL
http://www.liquidaudio.com/company/press/2002/archive/11_11_02.asp
デジタル音楽配信技術の米Liquid
Audioは、ホームエンタテインメント企業Alliance Entertainmentとの合併計画を断念することを発表した。
両社の合併計画は2002年6月に発表されていた。その時点では、Liquid Audioが新たに発行する普通株約4,620万株と、Alliance Entertainmentの発行済みストックオプションとワラントの全てとを交換する予定であった。また、合併後は、Allianceの物理媒体供給と、Liquid Audioのデジタルメディア配信技術や著作権管理技術を用いたデジタル媒体供給を統合した事業を進めるとしていたが、今回、Liquid Audio側の多くの株主から合併に反対する声が上がったという。
Liquid Audioは、主力であるデジタルコンテンツ配信事業の業績が悪化、2001年10月には米Steel Partnersから買収提示を受けたほか、資本再構成、清算などの選択肢を検討していた。その後、2002年10月には同社の最大の財産であるデジタル著作権管理技術を含む知的財産をMicrosoftに売却することで合意している。会社自体の行方については、今回Alliance Entertainmentとの合併計画が消えたことで、先行きがまた不透明になった形だ。
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(2002/11/12)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]
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