【業界動向】
Napsterの資産、CDライティングソフトで知られるRoxioが買収へ
■URL
http://investor.roxio.com/ReleasesDetail.cfm?ReleaseID=95307
http://www.napster.com/
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Napsterのサイトは相変わらずTシャツの販売のみ。なお、現在napster.comにアクセスすると企業資産オークション会社のDoveBidのサイトにリダイレクトされる。 |
米Roxioは15日、Napsterのほとんどすべての資産を買収することで最終的な合意に達したことを明らかにした。RoxioはCDライティングソフト「EasyCD
Creator」「Toast」などで知られる企業だ。
発表によるとRoxioは、Napsterが保有する特許を含むすべての知的財産権を買収する。Roxioはこのために500万ドルの現金とRoxio普通株と引き換えられるワラント10万株を発行する。買収資産には、Napsterが現在係争中の裁判を含めNapsterの抱える債務は含まれない。なお、この資産買収は最終的には米連邦破産裁判所の承認を得なければならない。
Napsterには独メディア大手のBertelsmannが出資しており、一時はNapsterの資産をBertelsmannに売却する話も持ち上がっていた。しかし、その計画が米デラウェア州破産裁判所により却下され、Napsterの資産はオークションに掛けられていた。その後、今年9月に成人向けコンテンツ会社のPrivate Media Groupが、商標とドメイン名の買収を提示したと発表されていたが、今回Roxioの提示条件がPrivate Mediaの提示額を上回った形となった。
CDライティングソフトのメーカーがP2Pファイル交換サービスの資産をどのように活かすのか、今のところRoxioは明確には明らかにしていない。ただ、同社では「我々は、NapsterがRoxioの現在のデジタルメディア商品と未来のデジタルメディアやエンターテイメントに関する長期的なビジョンにとってシナジー効果を持つだけの価値があると感じている」と述べるにとどまっている。この買収が受け入れられるかどうかの決定は米連邦破産裁判所により11月27日に決定されるが、Roxioはその後数カ月以内にNapsterを活かす戦略を明らかにするという。
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(2002/11/18)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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