【サービス】
有料リスティングサービスの競合2社を同時採用
ヤフー、オーバーチュアおよびGoogleと提携
■URL
http://docs.yahoo.co.jp/info/pr/release/2002/1118_2.html
http://www.jp.overture.com/ (オーバーチュア)
http://adwords.google.co.jp/ (グーグル アドワーズ広告)
ヤフー株式会社は、有料リスティングサービス分野で、オーバーチュア株式会社およびグーグル株式会社との提携を発表した。
有料リスティングサービスとは、スポンサー企業のサイトを検索結果の目立つ部分に表示することでユーザーを企業サイトに誘導し、広告効果を持たせるもの。検索したキーワードに関連する商品や企業情報のサイトを表示する形をとっているため、ユーザーの注意を促し、効果の高い広告手段とされている。オーバーチュアの親会社である米Overtureの「スポンサードサーチ」サービスが先駆的な存在で、同社のサービスは米・英など6万社以上の企業に利用されている。日本では年内に「スポンサードサーチ」を本格的に開始する予定だ。また米Googleもほぼ同機能を持つ「Google Adwords」サービスを提供し、日本でも「アドワーズ広告」として、今年9月から本格開始している。
今回ヤフーが発表した提携によって、「スポンサードサーチ」と「アドワーズ広告」が、「Yahoo! JAPAN」のキーワード検索結果に連動して表示される形となる。1回のキーワード検索につき、「スポンサードサーチ」と「アドワーズ広告」のどちらかが表示されるもので、ユーザーの混乱を避けるため、両者のサービスが1ページに同居することはないとしている。検索結果ページ内の表示場所やリロード時はどうなるかといった点を含め、現在表示方法を社内で検討している段階で、年内には2社のサービスと連携した検索結果表示を開始する予定だ。
有料リスティングサービスでは、特に米国でオーバーチュアとグーグルは激しく争っている経緯もあり、今回のヤフーの提携は、競合2社が同時に採用される珍しいケースとなった。ヤフーでは「Yahoo! JAPANとして提供できるサービスがユーザーにとって充実することを第一とした結果、2社との提携となった。これによってリスティングサービスがより充実すると考えている」と、今回の決定について述べている。またグーグルでは「もともとWebサーチ機能でのパートナーでもあり、よりよいパートナーとして今後もお付き合いしていきたい」、オーバーチュアでは「今回の採用を非常に歓迎している」という。
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(2002/11/18)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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