【業界動向】
JR四国の特急列車「いしづち」で “列車インターネット”の公開実験
■URL
http://www.shikoku-bt.go.jp/osirase/e-train/e-train2002.htm
四国総合通信局は、JR予讃線の高松・松山間で“列車インターネット”の実験を開始する。特急列車「いしづち」と車外ネットワークをつなぐ無線アクセス環境が沿線に構築され、乗客が車内からインターネットに接続できるようにする。
四国総合通信局が9月に設置した「列車インターネットに関する調査研究会」の一環として実施するもので、まず12月20日に公開実験を行なった後、来年1月14日から24日にかけて実証実験に入る。1日1~2往復の列車が実験対象となり、1号車の乗客であれば誰でも体験可能。車内端末の貸し出しを行なうほか、乗客が持ち込んだIEEE 802.11b対応端末からも利用できる。
今回の実験の特徴は、複数の無線インフラ方式が用いられることだ。主要駅に2.4GHz帯などの無線LAN基地局を設置する一方、駅間は携帯電話でカバー。状況に応じて適切なインフラを切り替えて車外のネットワークと接続する仕組みだ。インフラが切り替わっても同じIPアドレスで通信ができる「MobileIP」も検証する。
貸し出し端末からは、列車の位置情報や運転席からのライブ映像などの車内向けコンテンツが利用できるほか、駅付近や駅間を問わずインターネット接続が行なえる。一方、持ち込み端末からは、車内コンテンツは同様にいつでも利用できるが、インターネット接続は無線LANの構築された駅付近のみと制限される。
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(2002/12/10)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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