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~新パートナー制度やライセンス体系、新製品などもあわせて発表

トレンドマイクロ、企業向けセキュリティー新戦略「TM EPS」の第2弾を発表

■URL
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2003/news030115b.htm
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2003/news030115c.htm

説明を行なうトレンドマイクロCEO
Steve Chang氏

 トレンドマイクロ株式会社は15日、2001年6月に発表した企業向けセキュリティー対策構想「Trend Micro EPS」の第2弾となる「Trend Micro Enterprise Protection Strategy Phase 2」(以下、TM EPS 2)を発表した。

 TM EPS 2は、従来のウイルス定義ファイルでの対応という“後手”の対応ではなく、ウイルスの発生・拡大から終息までに関わる一連の対応を“予防的”に管理することで、未知のウイルスや感染後の処理に対応するというもの。マネージメントソフト「Trend Micro Control Manager 2.5」を中核として、企業向けウイルス対策ソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション 5.5」などの対応製品を3月より順次発売していくという。なお、「Trend Micro Control Manager 2.5」は、トレンドマイクロの企業向けウイルス対策製品ユーザーに3月3日より無償(対応する製品群に同梱)で提供される。

 第1弾であるTM EPSとの大きな違いのひとつは、ウイルス定義ファイルが配信される前に、ウイルスの行動や特徴に基づいてコンテンツフィルタリングを行なうためのポリシーを配信する「アウトブレークプリベンションサービス」の全レイヤー製品への導入だ。このサービスの導入により、新規ウイルスが発見された際、従来の方式より早くウイルス感染の拡大を予防することができるという。

 TM EPS 2導入環境下で実際に新種ウイルスが侵入した際の流れは、第1段階として、飛来するウイルスの“件名”や“サブジェクト欄”を基にして作成されたポリシー「アウトブレークプリベンションサービス」にてコンテンツフィルタリングを行なう。またポートの開閉や、ネットワーク遮断によっても感染を防止する。このコンテンツフィルタリングやネットワークへの対策により、“ウイルス定義ファイル配信前”でも、ある程度ウイルスを予防することができる。
 第2段階では、従来通りウイルス定義ファイルによる検知で対応する。第3段階は、万が一ウイルスに感染してしまった場合に、駆除と修復を行なう「ダメージクリーンナップサービス」となる。「ダメージクリーンナップサービス」も今回新たに追加された機能だ。

 また、TM EPS 2提供に伴う新ライセンス体系やパートナー制度も発表された。新ライセンス体系では、ホスティング向けライセンス「Application SL」とハウジング向けのライセンス「Managed SL」が提供される。これは、ホスティングやハウジング提供者が、月額ロイヤリティでユーザーにサービスを提供するためのライセンスだ。新パートナー制度では、「eDocotr」などを活用したウイルス対策監視・管理サービス「監視管理サービス」や、ISPがユーザーにウイルスチェックサービスを提供する「ISP/ASP サービス」をトレンドマイクロとパートナーが共同で提供していく。

 トレンドマイクロCEOのSteve Chang氏は、「現在、ウイルスはどんどん機能を複雑化・複合化している。このため、従来の単一製品で防御するだけでは、安全とは言えなくなってきた。今後は、ファイアウォール、ファイルサーバー、クライアントPCなどさまざまなレイヤーレベルにおいてそれぞれ対策製品を導入し、それを集中的に管理する必要がある。さらに未知のウイルスに対する予防も行なわなければ、ウイルス対策は十分とは言えなくなってきた」と語った。

「Trend Micro Control Manager 2.5」のパッケージ画面 「Trend Micro Control Manager 2.5」の管理画面キャプチャー

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(2003/1/15)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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