【調査】
P2Pで交換されるファイルはもはやMP3だけではない~WebSense調査
■URL
http://www.websense.com/company/news/pr/03/012303.cfm
WebSenseは23日、米国のP2Pファイル共有の実態に関する調査報告を発表した。その結果、2002年中に、P2Pファイル共有Webページは300%以上増加し、8万9,000ページを超えたという。また、「KaZaA」や「Grokster」など、P2Pアプリケーションが133種類以上存在していることもわかった。
同社によると、米国のユーザーの多くが会社のインターネット接続環境を利用してファイルを交換しているため、企業の帯域を消費している。また、多くのP2Pアプリケーションは、80番ポートをはじめとするオープン・ポートでファイルを交換するので、ウイルスや悪意のあるコードを含んだファイルが企業内に侵入する可能性が高いとしている。
さらに、米レコード工業会(RIAA)や米映画協会(MPAA)らは、企業のCEOに対して、従業員が企業ネットワークを用いて音楽、映画ファイルを違法に入手、配信した場合、その企業を著作権法違反で訴えるとしている。
「Napster」の登場以来、P2Pネットワークで交換されるファイルの多くはMP3ファイルだと言われていたが、最近では、TVドラマ、ゲーム、映画などあらゆるデジタルデータが交換されている。Yankee Groupの調査によれば、2002年中に50億以上の音楽ファイルが交換され、また、Trymediaの報告ではゲームも500万本以上がダウンロードされたという。さらに、Viantによれば、1日に40から60万の映画の複製ファイルがダウンロードされ、300万人以上が日常的にTVドラマを交換しているという。
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(2003/1/24)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]
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