【団体】
~メンバーも大幅に入れ替え
WaSPが新方針「動くサイトを作るよう助ける」を打ち出す
■URL
http://www.webstandards.org/press/releases/archive/2003/02/14/index.html
Webの標準化を推し進める上で重要な役割を担ってきたWeb Standards Project(WaSP)がメンバーを大幅に入れ替えると共に新しい活動方針を打ち出した。新メンバーは実世界での豊富な経験や業界への影響力、リーダーシップなどで選ばれており、これまでのグループリーダーJeffrey Zeldman氏は名誉職に退くことになった。
Webブラウザーに新しいタグが次々と登場してブラウザーでの表示互換性がなくなってきた時代に、WaSPはこうした問題に苦言を呈し、標準規格をサポートするようにブラウザーメーカーに働きかけるなど、標準化推進のために重要な役割を果たしてきた。しかし、今回WaSPは活動方針を若干変更し、苦言を呈することに重きを置くのではなく、どのようなブラウザー、プラットフォーム、デバイスでも実際に動くサイトを構築できるようWeb開発者を助けることに重点を置くことになった。この活動のため、現在のWaSPのWebサイトに残された資産を引き続き活用していくという。
新しいメンバーは以下のとおり。Douglas Bowman、Chris Casciano、Andrew Clover、Rick Cecil、Anil Dash、Meryl K. Evans、Matthias Gutfeldt、Chris Kaminski、Ian Lloyd、Holly Marie Koltz、Anitra Pavka、Anders Pearson、Mark Pilgrim、April Siegfried、Stephanie Troeth、Thomas Vander Wal、Jessamyn West。また名誉職に退くのはEric Costello、Sally Khudairi、Michael Sweeney、Jeff Veen、Jeffrey Zeldmanの5名。
これらのメンバーは、実世界での活動経験やリーダーシップを持ち、それぞれアクセシビリティ、HTML、XHTML、CSS、DOMなど関連技術に造詣が深く、ブラウザーや開発ツールでこうした標準規格をより一層サポートするように働きかける影響力を持った人物達である。彼らはまた教育機関、大企業、政府、非営利組織などに対しても大きな影響力を持っているとされる。
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(2003/2/20)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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