【調査】
米国における2002年の有料コンテンツ利用額は倍増の13億ドル
■URL
http://www.online-publishers.org/
http://www.online-publishers.org/opa_paid_content_report_030403.pdf
Online Publishers Association(OPA)は4日、2002年度第4四半期および通期の米国における有料コンテンツ利用状況に関する調査報告を発表した。この調査そのものは、comScore Networksが実施したものだ。2002年度の有料コンテンツ利用額は13億ドルと前年に比べて95%成長した。
調査によると、2002年第4四半期の有料コンテンツの利用額は3億3,800万ドル。2001年第1四半期から7期連続して増加傾向を示していたが、初めて前期(3億6,100万ドル)を下回ったことになる。しかしOPAでは、EC全体の消費傾向と比較して、経済全体の影響によるものと分析している。
2002年の利用状況をカテゴリー別に見ると、前年7,200万ドルに過ぎなかった「個人/出会い」が3億200万ドルで1位となった。ついで「ビジネス/投資」(2億9,200万ドル)、「エンターテイメント/ライフスタイル」(2億2,750万ドル)が続き、これら3カテゴリーで全体の63%を占めている。このほか、急成長を見せているカテゴリーとして、「グリーティングカード」が3,620万ドル(前年210万ドル)、「スポーツ」が3,030万ドル(同1,000万ドル)と注目されている。
ユーザー1人当たりの平均利用額では、2001年第4四半期から2002年第4四半期までで4%しか増加していない。このため、利用額の増加は、新たなユーザーの増加に起因すると分析し、米国の有料コンテンツ利用者を1,430万人と推定している。
利用形態別で見ると、依然として年間契約が全体の41%と支配的な料金体制だが、ゲームや一般ニュースでは月額課金が強くなってきている。一方、5ドル以下のマイクロペイメントは707%の成長を見せたが、売上全体の1%未満にとどまっている。
なお、有料コンテンツの売上が最も多かったサイトは「yahoo.com」(前年4位)。続いて出会い系サービスの「match.com」、RealNetworks社の「real.com」と続く。前年2位だったニュースサイト「wsj.com(Wall Street Journal)」は、同窓会サービスの「classmates.com」(前年12位)にも抜かれ5位だった。
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(2003/3/5)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]
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