【新技術】
東レインター、“オートIDセンター”のタグ管理仕様に 対応したICタグ
■URL
http://www.toray-intl.co.jp/
東レの商社部門である東レインターナショナル株式会社(以下、東レインター)は、米Alien Technology社の開発したICタグの販売を4月から開始する。特徴は、米マサチューセッツ工科大学(MIT)が策定した「オートIDセンター」の仕様を採用している点だ。
このICタグは、オートIDセンター標準のEPC(製品)コードを2.4GHzのマイクロ波を利用し、専用リーダーと通信することによって製品管理を行なうもの。米国では、915MHzUHF用の電波を利用していたが、日本では電波法の関係で2.4GHzに変更された。ICタグは、読み取り専用のパッシブ型と、読み書きできるセミパッシブ型に分かれており、用途によって使い分けが可能だ。
EPCコードは16桁の数字からなり、商品情報や製造時期などを管理することができる。Alien Technology社の専用リーダーは、1~2m四方のタグ情報を感知することが可能で、数十cm平方の他社製品と比較して感知範囲が広いという。東レインターは、主にICタグを販売するほか、専用リーダーや管理用のソフトなどを含めた開発キットを50万円程度で販売し、オートIDセンター仕様の普及を目指す。ICタグの値段は、1万枚生産の場合で1枚約20円程度まで下げられるとのこと。
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ICタグのサンプル。ICタグから伸びているのがアンテナ部分で、この形状を変えることで、多様な製品への対応が可能
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ICタグを本に貼り付けた見本。それぞれのタグに製品情報などを格納している
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銀色のボックスが専用リーダー。雑誌などに付けられたICタグの情報を読み取り、本棚から雑誌を取り出すと管理画面に反映される |
管理画面。現在本棚にある本などを画像付きで表示。本棚単位でリーダーを設置すれば、在庫管理や万引き対策に応用可能だ |
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(2003/3/5)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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