【業界動向】
IRIと松下電工、IPv6対応の住宅設備用ホームゲートウェイを共同開発■URL
インターネット総合研究所(IRI)と松下電工は25日、IPv6対応のホームゲートウェイ「Home eXchange(HX)」を共同開発することで提携したと発表した。住宅設備をIPv6でネットワーク化するもので、来年度の出荷を目指す。 松下電工では、照明や監視カメラ、各種センサーなどの住宅設備をネットワーク化するソリューション「EMIT」をすでに発表しており、12月から出荷する予定となっている。携帯電話などからインターネット経由で照明をコントロールしたり留守宅の監視が行なえるもので、ゲートウェイについてはIPv4対応の製品が用意されている。これに対して2社が共同開発するHXでは、IPv6に対応するほか、IRIの開発した新機能が盛り込まれる。 具体的には、HXではルーター部分がIPv4/IPv6デュアルスタック対応になるとともに、住宅やビルで使用されているさまざまな通信プロトコルを標準のTCP/IPに変換するマルチプロトコル対応ゲートウェイ機能、専門知識のない施工業者やユーザーでも機器を設置できるプラグアンドプレイ機能が実装される。 IPv6でプラグアンドプレイ機能が実現できれば、新しい設備をネットワークに追加した際でも、HXやインターネット上のサーバーがこれを自動認識。施工業者やユーザーが設定作業をすることなく、新しいアプリケーションやサービスが利用できるようになる。また、端末同士でデータをやりとりして自動的に連携する分散エージェントなど、より高度なアプリケーションが提供できるようになるという。 なお、HXはあくまでもエミットに準拠する製品で、住宅設備のネットワーク化を想定しているが、IPv6端末のプラグアンドプレイはIETFの標準に準拠するかたちで実装。また、通信プロトコルについてもホームネットワーク規格のエコーネットに対応済み。AV機器のネットワーク規格もサポートしていく方針だという。また、ブロードバンドルーターなどの既存ネットワーク機器との連携や互換性についても、仕様を公開することで、実証実験を進めながら検証していくとしている。 ◎関連記事 (2003/3/25) [Reported by nagasawa@impress.co.jp] |
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