【P2P】
全米レコード協会、ファイル交換システムを運営している大学内LAN管理者を提訴
■URL
http://www.riaa.org/PR_Story.cfm?id=629
全米レコード協会(RIAA)は3日、米国の大学の中のネットワークでNapsterに酷似したファイル交換システムを運用している4つの大学内LAN管理者を提訴したことを発表した。
対象となったネットワークでは、Napsterと酷似したファイル交換システムを提供するFlatlan、Phynd、Direct Connectなどのソフトウェアを使用している。これらは中央集権的なインデックスを持ち、クリックひとつで著作物をダウンロードすることが可能だ。
今回RIAAが提訴したのは、Rensselaer Polytechnic Institute、Princeton University、Michigan Technological Universityの4人のネットワーク管理者である。
これについてRIAAの代表Cary Sherman氏は「裁判所はNapsterが非合法であると認定しそれを閉鎖した。これらのシステムは同じように非合法であり、同じような仕方で運営されている。そしてNapsterと同様に彼らはアーティスト、ミュージシャン、作曲家、および彼らの仕事に投資したり音楽を世に送り出すために働いている何千もの人々を傷つけている」と糾弾した。
こうしたファイル交換活動は著作権侵害問題を引き起こしているだけでなく、ファイル交換によって生ずる膨大なトラフィックにより、高速ネットワークの本来の用途であるメールや学術活動にまで影響を与えているとの指摘もある。
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(2003/4/4)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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