【無線ICタグ】
マルエツら3社、食品流通分野における無線ICタグの実証実験
■URL
http://www.nttdata.co.jp/release/2003/042400.html
株式会社マルエツ、丸紅株式会社、株式会社NTTデータの3社は、食品流通分野における無線ICタグの活用に関する実証実験を行なうと発表した。実験は9月頃の実施を予定しており、今後生産者や食品メーカー、物流会社などからの参加も広く求めていく予定だ。
今回の実験では、食品が生産者や食品メーカーから出荷され、卸売業者を経て小売店の店頭に並び、消費者の手に渡るまでのライフサイクル管理における無線ICタグの有効性および課題の検証を行なう。コード体系や通信方式に関する標準化の動きを補完し、無線ICタグの普及を推進することが実験の目的であるという。
具体的には、生産者や食品メーカーから出荷される青果、精肉、鮮魚などの生鮮食料品および加工食品、日用雑貨などの商品1点ずつに無線ICタグを取り付け、マルエツが提供する実験店舗のほか、物流過程の各拠点に設置される読取装置において無線ICタグ情報を取得。NTTデータが提供する情報センタへ関連情報を蓄積した後、情報の分析活用により生産から消費に至る各参加者に情報提供などを行なう。最終的に消費者が食品を消費するまでの流れをトータルで検証することで、これまで課題とされていたコスト面での有効性も検証するという。
このほか実験では消費者にとってのメリット――商品の原材料や流通経路を確認できる、生産者のメッセージや調理方法などの付加情報を消費者に伝えることができる、商品についての感想や意見を消費者が店舗や生産者に直接知らせることができる、という3点についても検証を行なう。
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(2003/4/24)
[Reported by 工藤ひろえ]
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