【業界動向】
~Verizonはただちに控訴裁に命令の発効停止を求める
全米レコード協会、KaZaAユーザーの身元開示請求訴訟で再び勝訴
■URL
http://www.riaa.org/PR_Story.cfm?id=632
http://newscenter.verizon.com/proactive/newsroom/release.vtml?id=80021
全米レコード協会(RIAA)がファイル交換ソフト「KaZaA」を利用して音楽ファイルを交換している会員の身元を開示するように、米ISP大手のVerizon Communications(以下、Verizon)に求めていた裁判で、米連邦地裁のJohn Bates判事は24日、VerizonはRIAAの要求に従って身元情報を提示しなければならないと命じた。
米連邦地裁は2003年1月にRIAAの主張を認める判決を下しており、Verizonが控訴審の判断が出るまで会員の情報提示命令を保留するよう求めていた。今回の判決では、このVerizonの要求が退けられた形となる。同社は24日の判決を受けて、ただちに米控訴裁にこの命令の発効停止を求めると発表している。しかし、控訴裁が発効の停止を言い渡さない限り、同社は2週間以内に情報を開示しなければならない。
RIAAは、1998年に施行された米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA)を根拠として開示を求めた召喚令状に基づき、ユーザーの身元を公開すべきであると主張しており、これに対してVerizonはインターネットユーザーの基本的なプライバシーの保護を根拠に開示に応じられないと主張していた。
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(2003/4/25)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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