【セキュリティ】
IPAやトレンドマイクロなど、4月のウイルス被害届出状況を公開■URL 情報処理振興事業協会(IPA)やトレンドマイクロ株式会社は、4月のウイルス被害状況を発表した。依然として「Klez」が届出数1位となっている。 IPAに届けられた4月のウイルス届出総数は、1,110件(2月1,052件、3月1,187件)となっており、大きな変化は見られない。届出数順位では、1位が「Klez」で379件、2位が「Sobig」で98件、3位が「Bugbear」で66件で、前月と順位こそ変わらないものの、Klezの届出数が490件から379件と、100件以上減少している点が特徴だ。 IPAは個別のウイルス対策として、4月に新たに届出のあったウイルス「Fortnight」を警告している。Fortnightは、ウイルス「Redlof」と同じセキュリティホールを利用して攻撃を行なうウイルス。特徴は、セキュリティ対策パッチをあてていない場合はメールをプレビューしただけで感染する点だ。IPAでは、ウイルス対策ソフトを導入し、Outlook ExpressやInternet Explorerの設定を適切に行なうことを推奨している。 一方トレンドマイクロに寄せられた被害報告件総数は2,550件(3月2,707件)と、前月と比較して微減している。順位別では、3位に新種のワーム型ウイルス「Lovgate」が初登場している。Lovgateは、中国を中心に感染を広げたウイルスで、数種類の異なる亜種が存在するため、対策するには常に最新のウイルス定義ファイルに更新しておく必要がある。 また、トレンドマイクロでは現在注意するべきウイルスとして、新型肺炎SARSに便乗したウイルス「Cronex」を警告した。Cronexは、メールの件名にSARSを連想させる文字列を含み、ユーザーの好奇心を煽るウイルスだ。同社では、日本でのCronexへの感染者は居ないものの、SARS自身への関心の増加と比例して、Cronex被害が広がることも考えられるとしており、好奇心で添付ファイルを開かないよう注意を促している。
◎関連記事 (2003/5/1) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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