【セキュリティ】
ISSが自前のおとりサーバーへの攻撃によってハッカーの情報収集に成功
■URL
http://xfiw.iss.net/
セキュリティ企業米Internet Security Systems(ISS)が設置したおとりサーバーに対してハッカーグループが攻撃を仕掛けたことにより、新しいハッキングツールやテクニックに関する情報が収集されたことがISSの発表で明らかになった。
こうしたおとりサーバーはハニーポットと呼ばれ、ワームやハッカーの攻撃対象になることを目的としているため、意図的に脆弱性を多数残した状態で公開される。ISSに所属する複数の技術者はこうしたサーバーを設置してハッカーの情報収集を行なう「Honeynet Research Alliance」の活動に参加しており、研究活動の一環としてこのサーバーを設置していた。
ISSによると、5月2日にイスラム系ハッカーグループである「Unix Security Guard(USG)」がこのハニーポットサーバー「Internet Watch」を改ざんした。ISSは直ちにこの攻撃を察知しモニタリング活動を開始、その結果新しいハッキングツールの使用を確認することができたとされる。
ISSは現在、このInternet Watchサーバーに残された情報に関する詳細な調査を続けており、調査が終わり次第このサーバーのハニーポットとしての役割を終えるとしている。またこの攻撃により、ISSの他のサーバーへの影響はなかったとしている。
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(2003/5/8)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
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