【セキュリティ】
トレンドマイクロ、ゲートウェイ用ウイルス対策製品■URL
トレンドマイクロ株式会社は6月30日、ゲートウェイウイルス対策製品「Trend Micro InterScan Gateway Suite(以下、IGS)」とWebゲートウェイセキュリティ対策製品「InterScan Gateway Web Security Suite(以下、WSS)」を7月30日より販売を開始すると発表した。価格は、IGSが500~699アカウントで3,630円から、WSSが500~699アカウントで2,200円(Solaris版)となる。 IGSは、管理ソフト「Trend Micro Control Manager 2.5」とメッセージセキュリティ対策製品「InterScan Messaging Security Suite(以下、MSS)」、WSSの3製品を組み合わせたもの。MSSがメール経由でのウイルスを遮断し、WSSがWeb経由でのウイルス感染を防ぐ。プラットフォームは、Solaris、Windows、Linuxとなっているが、第1弾として7月10日より発売されるのはSolaris版のみで、Windows版は10月、Linux版は2004年上旬に発売される予定。 MSSは、同社の新戦略「Trend Micro Enterprise Protection Strategy(以下、EPS)」に対応したメッセージセキュリティ対策製品。特徴は、EPSに対応したことにより、通常のウイルス定義ファイルより先に配信される予防ポリシーによって、ウイルス感染が拡大する以前に拡散を予防できる点だ。また、コンテンツフィルタリング機能も実装し、情報漏えい問題にも対応したという。 WSSは、WebアクセスゲートウェイにおけるHTTPやFTP-over-HTTPのウイルス対策を提供する製品。HTTPスキャニングの最適化チューニングを行なった結果、同社が従来提供していたゲートウェイセキュリティ対策製品「InterScan VirusWall」と比較して、140%のパフォーマンス向上を実現したという。また、「ICAP 1.0」に準拠したキャッシュサーバーと連携することによって、初めて訪れたWebサイト(キャッシュがない)サイトだけをスキャンし、2度目以降はスキャンしない手法を取り入れた「ICAP構成」では、さらにパフォーマンスが向上するという。WSSでキャッシュサーバー機能も担う「スタンドアロン構成」との2種類の構築方法ができる。 トレンドマイクロでは、「当社の調査では、メールのウイルス対策をしている企業は91%、Web経由のウイルス対策をしている企業は43%だった。このことからも、Web経由でのウイルス対策はまだ充分でない。また、Webゲートウェイセキュリティ対策は、パフォーマンス低下を憂慮して導入していないケースが多かったが、WSSではキャッシュサーバーと連携することにより大幅に改善し、実用では気づかない程度にまでなったと言える」としている。
◎関連記事 (2003/6/30) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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