【ドメイン】
RFC準拠方式で日本語JPドメイン名のWebアクセスが可能に
■URL
http://jprs.co.jp/press/030710.html (発表資料)
http://mitsuketa-nihongo.jp/ (日本語ドメイン名特集)
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Windows版のNetscape 7.1から「日本レジストリサービス.jp」にアクセスしたところ。URLバーにきちんと日本語ドメイン名が表示されているのがわかる。ただし、IDN対応はまだ完全ではないようで、ブックマークは文字化けしてしまった |
日本レジストリサービス(JPRS)は10日、同社がレジストリとして運用している日本語JPドメイン名のDNSを、国際化ドメイン名(IDN)のRFCに準拠させたと発表した。RFCに準拠している「Netscape 7.1」などのブラウザから、例えば「インプレス.jp」というような日本語ドメイン名でのWebアクセスが可能になった。
従来は、IDNをASCII文字で表現するエンコード方式として「RACE」が用いられており、DNSサーバーの設定やデータベースはRACE形式で記述されていた。それに今回、RFCで正式に定められたエンコード方式「Punycode」での表現が追加されたかたちになる。しばらくの間は両方式が併行して用いられるが、最終的にPunycodeに1本化される。
IDNのRFCに標準で準拠したブラウザとしては6月末に公開されたNetscape 7.1があり、Windows版、Mac OS X版、Linux版が利用できる。さらに今後は、他の主要ブラウザもIDN対応にしてくることが見込まれる。なお、「Internet Explorer」用に提供されているプラグイン「i-Nav」はRACE方式のため、できるだけ早い時期にRFC準拠のPunycode対応にバージョンアップする予定だとしている(両方式が併用される期間内は、現バージョンでも従来通りアクセス可能)。
JPRSの「日本語ドメイン名特集」ページによれば、現在1,300件以上のWebサイトが日本語ドメイン名でアクセスすることが可能だという。ただし今のところは、日本語できちんとアクセスはできるものの、結局はASCIIドメイン名のサイトが表示される設定となっているサイトが多い。ブラウザのURLバーも日本語ドメイン名で表示されるサイトは、「日本レジストリサービス.jp」「セガ.jp」などまだ少数である。
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(2003/7/10)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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