ヤマト運輸、LINE MALLで小荷物向け格安配送サービス「ネコポス」など提供開始

　ヤマト運輸株式会社は25日、LINE株式会社が運営するフリマアプリ「LINE MALL」とシステム連携し、LINE MALL内の手続きだけで完結する配送サービスとして「宅急便コンパクト」「ネコポス」を提供開始したと発表した。どちらも小さな荷物が対象。

　宅急便コンパクトは、専用の送り状と「専用BOX・専用薄型BOX」（それぞれ1枚税込65円）を利用し、宅急便60サイズよりも安価に配送できるサービス。「宅急便時間帯お届けサービス」や「宅急便店頭受取りサービス」といった、宅急便の基本サービスが利用できる。

　ネコポスは、小さな荷物をポストに投函するサービス。本来、法人・個人事業者向けのサービスだが、LINE MALLユーザーであれば利用できる。

　利用料金は全国一律。宅急便コンパクトは税込380円。ネコポスは税込195円。LINEが配送料金の一部を負担する。

　利用手順は、売買成立後にLINEからQRコードをLINE MALLアプリ上で出品者に発行。出品者は、ヤマト直営店の店頭端末「ネコピット」でQRコードを読み取り、送り状を印字する。手書きで送り状を書く必要がない。商品を発送して購入者に届くと、出品者と購入者がお互いの対応を評価し、商品代金から販売手数料と送料を差し引いた金額が出品者に入金される。

LINE MALLでの取引フロー

　今後は、発送窓口を拡大し、コンビニエンスストアなどでの送り状発行と発送の受け付けにも対応予定。さらに、投函完了するとLINE MALLアプリにプッシュ通知する機能や、住所などの個人情報を開示する必要なく荷物が遅れる匿名配送サービスなどを提供予定。