■オリジナル旅行プラン作成サービス「Tripl」
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「Triple」トップページ
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旅行プランを「地図モード」で表示
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株式会社カタログが、旅行プランの作成サービス「Tripl」の正式版の提供を開始した。同サービスは海外旅行のオリジナル旅行プランを作成できるサービスで、利用料は無料だ。旅行会社が提供する定型的なプランではなく、旅行者自身が自分の好みで自由に行程表を作成可能だ。
旅行プランは、地図上に表示されているスポットをクリックしてブリーフケースに収納し、ドラッグ&ドロップでスケジュール表に埋め込んでいくだけで作成できる。スケジュールのマスは自由に色を設定できるので、見やすいデザインに仕上げられる。また、スポット名だけでなく、「就寝」「食事」「移動」「自由記入欄」と、さまざまな要素も用意されている。作成が完了すると、「地図モード」で目的地が線で結ばれて表示される。「旅行記」というコーナーも用意されていて、旅行した後のコメントも書き込めるようになっている。
作成したプランはほかのメンバーと共有可能だ。不特定多数に公開する「全公開」と、公開する対象を限定できる「メンバー公開」の2種類から選べる。編集用のパスワードを発行すれば、メンバーとの間で修正や加筆も可能だ。また、旅行プランごとにURLが発行されるので、ブログなどに貼り付けて公開することもできる。このほか、登録した観光地ごとに表示・非表示の設定を行なったり、旅行プラン登録後にはプラン名とパスワードが記載されたメールが送付されたりと、豊富な機能を持っている。
公開されているプランはコピーできるので、ほかのメンバーが作ったプランをアレンジして新たなプランを作ることも可能だ。旅行プランの検索は、地図上での検索やタグ検索などが利用できる。また、地図上に登録したアイテムには口コミ情報も投稿されているので、情報収集にも役立つだろう。
Triplは2006年12月からベータ版として提供されていたものだが、正式版のリリースにあたっては、旅行プランの印刷機能や旅行記機能などさまざまな機能が追加された。海外旅行が好きな人には要注目のサービスだ。
■URL
Tripl
http://tripl.to/
■3D地図で銀座をぶらり「Mapion3D Map」
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「Mapion3D Map」地図画面
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地図サイトでおなじみの「Mapion」の実験サイト「MAPION LABs」が、新コンテンツ「Mapion3D Map」の提供を開始した。2次元の地図と連動して動く3D地図で、現実さながらのリアルな映像が楽しめる。
MAPION LABsのサイトにアクセスしたら、「詳細を見る」をクリックしてみよう。Mapion3D Mapの詳細画面が表示されるので、ここで「動かしてみる」というリンクをクリックすると、銀座4丁目の交差点の映像が出てくる。右側に2次元地図、左側の小窓に3D地図が表示されている。使い方は簡単で、カーソルで上下左右を押せば地図上の矢印が動き、それに連動して3D地図上の視点が動く。マウスのドラッグによるフリースクロールも可能だ。
3Dの画像は建物の形が細かく描かれており、かなりリアルだ。建物だけでなく、ショーウィンドウの様子や店舗名が書かれた看板、街路樹や街路灯なども現実の通りに配置されている。特に、昭和初期に建造された「銀座和光ビル」などは、その丸みを帯びたフォルムが丁寧に描かれており、まるで本当に銀座の街角を歩いているような気分になる。
一方で問題点もある。地図をすばやくスクロールさせると3Dの描画が追いつかず、ストレスを感じることがあるのだ。また、3D画面のサイズが小さく、見ていると目が疲れる。使用時間も制限されており、現在は1回のアクセスにつき3分間しか使用できない。移動可能エリアも銀座の中心部に限られている。まだ実験が開始して間もないので仕方ないが、これからの進化に期待したい。
MAPION LABsはマウスのドラッグによるフリースクロールを業界に先駆けて提供した実験サイトで、今回の3D地図は約2年ぶりの新コンテンツとなる。フリースクロールは、今やどの地図サイトでも当たり前に使われるようになった。今回リリースされた3D地図もフリースクロールと同じように、いずれは地図サイトの定番のサービスになっていくかもしれない。
■URL
MAPION LABs
http://labs.mapion.co.jp/labs/
■「そらまめ君」で大気汚染の状況をチェック
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「そらまめ君」トップページ
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各地の測定値を地図上に表示
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自動車の排気ガスや工場の煙などによって引き起こされる大気汚染。人の健康を脅かすだけでなく、地球温暖化の原因にもなる有害物質とは、いったい大気の中にどれくらい含まれているのだろうか。こんな疑問に答えてくれるサイトが、環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」だ。このサイトでは、全国の各種大気汚染物質の濃度を定期的に測定したデータを自由に閲覧できる。更新は1時間ごとで、北海道から沖縄までの各地の測定局で得た速報値を、地図上で確認できるようになっている。
閲覧できるデータは、二酸化硫黄、一酸化窒素、二酸化窒素、光化学オキシダント、非メタン炭化水素、浮遊粒子状物質の6種類だ。各物質の詳しい説明は、「表示項目の詳細」をクリックすると解説が見られるので、事前に読んでおくといいだろう。これらに加えて、風向と風速、気温と天候のデータも提供されている。
トップページにアクセスしたら、全国9エリアの中から見たい地域をクリックしてみよう。各エリアの拡大地図が表示される。地図上には、小さな丸と四角の印が配置されている。丸は一般局(住宅地域などに設置されている測定局)、四角は自排局(道路沿いに設置されている自動車排出ガス測定局)を示しており、濃度の程度によって色分けされている。地図の横には日時が表示されており、ボタンを押すことで過去のデータにさかのぼったり、時系列の変化を見ることもできる。左メニューの日時選択欄を使えば、日時をダイレクトに指定することも可能だ。各測定局の細かい数値は、「時報値表」として表にまとめられている。このほか、光化学スモッグの原因となる光化学オキシダントの注意報や警報発令状況も調べられる。
私たちを取り巻く「大気」の現状をリアルタイムにチェックできるこのサイトは、環境問題を考える上での重要な資料となるだろう。
■URL
環境省・大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」
http://soramame.taiki.go.jp/
■「フォトプラザ」を使って自分だけの写真地図を作成
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プラザマップ
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デジタルカメラや携帯電話で撮り溜めた膨大な写真の数々。これらの写真を整理するには、テーマごとに分けたり、日付ごとにまとめたりとさまざまな方法があるが、地図上の場所ごとにまとめるというユニークなやり方を提案しているサイトがある。写真や写真家をテーマにしたSNS「フォトプラザ」だ。
同サイトは、会員登録をするだけでデジタル写真をインターネット上に無料で保存できるサービスだ。その特長はなんといっても、地図上に配置したアイコンに写真を保存できる「写真地図」だ。利用にあたっては会員登録が必要で、ニックネームのみが公開される「お試しコース」では500MBまで、本名の公開が必要な「ノーマルコース」では1GBまでのディスクが与えられる。さらに多くのディスクスペースが欲しい場合は、有料で追加することも可能だ。
登録すると、自分専用の写真地図「マイマップ」のMyBoxにデジタル写真を投稿できるようになるので、地図上の好きな場所に自由に写真をアップロードしてみよう。また、同サイト全体の写真地図「プラザマップ」も閲覧可能だ。プラザマップではほかの会員のMyBoxも表示されて、クリックすることでそのメンバーが公開している写真を見られる。公開写真には、5段階評価で星を付けたり、コメントを投稿できる。もし素晴らしい写真を発見したら感想を投稿してみると、それがきっかけでコミュニケーションの輪が広がるかもしれない。
SNSとしての機能も充実している。日記を書いたり、メンバーを探したりといった基本機能はもちろん、コミュニティに参加することも可能だ。撮影テーマや機材、撮影テクニック、作品など、さまざまなテーマごとにコミュニティが用意されているので、自分に合ったコミュニティを探してみよう。ノーマルコースの会員になれば、自分でコミュニティを作ることもできる。また、メンバーによる写真の販売なども行なわれている。
写真と地図とを組み合わせることで、ほかの写真投稿サイトとは一味違った使い勝手を実現したこのサイト、撮影旅行に出かけることの多い写真家にはぜひオススメしたい。
■URL
フォトプラザ
http://photoplaza.jp/
(2007/02/22)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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