■写真共有サイト「Zorg」がGoogle Maps APIと連携
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Zorgマップ
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ゾーグは、写真を共有できる地図サイト「Zorgマップ」を公開した。同サイトは無料で10GBまでの写真を保存できる写真共有サイト「Zorg」内の機能として提供されるもので、Google Maps APIを利用している。地図上にはカメラの絞り羽根をイメージしたアイコンが並び、これらをクリックするとウィンドウがポップアップして写真と緯度・経度が表示される仕組みだ。また、地図の右には該当スポットの周辺エリアに投稿された写真がサムネイルとして表示されるので、複数の写真を旅行気分で閲覧できる。
また、サムネイル画像の上にはフィルタリングを行なうためのスライドバーが用意されている。バーの左端には「全てのフォト」、右端には「人気のフォト」と書かれており、右の方にバーをスライドさせていくことで、注目度の高い写真だけを絞り込める。写真にはタグを設定できるようになっていて、興味のあるキーワードを入力して「表示」ボタンを押すことで、そのテーマに沿った写真をピックアップすることが可能だ。
さらに会員登録すると、もう1つスライドバーが登場して、ここには「みんなのフォト」「仲間のフォト」「あなたのフォト」と3つの選択肢が表示される。「みんなのフォト」を選ぶと投稿されている写真すべてが表示され、「仲間のフォト」を選ぶと、あらかじめ仲間リストに加えておいたメンバーの写真だけが表示される。「あなたのフォト」の場合は自分自身が撮影した写真だけが表示される。
位置情報にプライバシーを設定できるのも特長の1つだ。写真自体の公開・非公開を選択できるのはもちろん、それとは別に位置情報の方も単独で公開するかどうかを設定できる。例えば写真を投稿する際には不特定多数が見られるように設定して、地図に投稿する場合は位置情報は家族や友人だけに教えるといった使い方も可能だ。
同サイトのように地図を利用した写真共有サービスはほかにも数多くあるが、写真投稿と地図投稿でプライバシー設定を分けられるのは珍しい。サークルやクラブでのコミュニケーションに活用したりと、さまざまな使い方が考えられるだろう。すでに同サービスを見ると至る所にアイコンが表示されていて、投稿数はかなりの数に上っているようだ。あなたも夏休みの旅行で撮りためた写真を、ぜひ投稿してみてはいかがだろうか?
■URL
Zorgマップ
http://www.zorg.com/map/zorgmap
■地図専門のオンラインショップ「MAPSHOP」がリニューアル
地図には道路地図や住宅地図、山岳地図などの一般的なものから専門家が使う地図までさまざまな種類があるが、これらの地図をすべて網羅して置いている書店は少ない。必要な地図をいち早く手に入れようと思ったら、やはりネットからの注文が便利だろう。そんなときにオススメなのが、データクラフトが提供する「MAPSHOP」だ。同サイトは地図に特化したオンラインショップで、最近になってより使いやすくリニューアルオープンした。
取り扱っている地図は国内地図、海外地図、国土地理院の地形図、数値地図、古地図などに加えて、地球儀や衛星画像、ガイドブック、ハンディGPSなども扱っている。また、地図ソフトやナビゲーションソフトなどのデジタル地図も販売している。特に国内地図は充実していて、火山地質図や海洋地質図、重力図、地球科学図、鉱物資源図、地温勾配分布図など、かなり専門的な地図も取り揃えている。また、古地図のコーナーでは近代測量の基礎となった地図とも言われる「明治前期測量2万分1フランス式彩色地図」まで用意されていて、マニア度は高い。まさに地図に関することならなんでも揃うサイトとなっている。
ショッピングだけでなく、独自のコンテンツを掲載した「コラム」のコーナーも見逃せない。現在は「伊能図」をテーマにしたコンテンツが掲載されていて、ここには伊能忠敬研究会代表理事の渡辺一郎氏による寄稿や、伊能図関連の識者へのインタビューが掲載されている。渡辺氏のコラムでは伊能図の一部や、伊能忠敬の生家の写真などの資料も見られるので、伊能図ファンの人はぜひ見ていただきたい。もちろん伊能図の関連商品も同サイトで購入可能となっている。
また、「伊能忠敬と古地図年表」というコーナーでは、紀元前から現代まで、地図がどのように進化してきたのかを詳細に見られる。これによると、最古の地図は紀元前2500年頃にバビロニアで発掘された粘土板の地図だそうだ。このほか中国の古い地図の記録や、エラトステネスが地球の大きさを測量した記録、プトレマイオスの世界図、マルティン・ベハイムが最古の地球儀を作成したことなど、地図や地理についてのさまざまな歴史がまとめられていて、地図マニアとしては見応えのあるコンテンツとなっている。今後も商品点数の増加と、独自コンテンツのさらなる充実を期待したい。
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MAPSHOP
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コラム「伊能図」
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■URL
MAPSHOP
http://www.mapshop.co.jp/
■パノラマ写真を地図とともに楽しめる「景図工房」
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「景図工房」の「伊豆スカイライン 滝知山展望図」
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そろそろ夏休みの時期だが、仕事や勉強が忙しくてなかなか休みが取れない人も多いのではないだろうか? そんな人にぜひオススメなのが「景図工房」というサイトだ。同サイトでは、各地の写真を迫力のある「パノラマ展望図」として地図とともに公開している。山や湖の美しい風景が数多く見られるので、仕事の合間のリフレッシュには最適だ。
トップページにアクセスしたら、上部メニューから「PANORAMIC VIEW」をクリックしてみよう。箱根近辺の航空写真が表示されるので、この中から興味のあるエリアを選ぶと、さらに詳細な拡大図が表示される。詳細図にはパノラマ展望図が収録されている地点が示されているので、さらにどれかをクリックすると、Flashで作成されたパノラマ展望図が表示される。例えば「伊豆スカイライン 滝知山展望図」を見ると、滝知山から南アルプスや富士山を眺めた壮大な景色がパノラマで表示される。写真の拡大・縮小や写真内の文字の表示設定も好みに応じて調節可能だ。
画面内には小窓で地図も表示されて、どの方角に向けた景色なのかもわかる。地図の縮尺変更も可能で、写真の中で何か興味のある山や施設が目に付いたら、名称などをすぐに地図上で確認できる。景色は左右どちらへも横スクロールできるし、スクロールを止めることも可能だ。さらに上部メニューの「SCENE」をクリックすると、「MISTY MORNING(朝霧)」「DAYTIME(快晴)」「SUNSET(日の入)」「NIGHTVIEW(夜景)」など時間帯が指定できるようになっている。「AUTO」にすると昼間から徐々に暗くなっていく様子を眺められて楽しい。沼津IC付近の夜景は光が宝石のように散らばっていてとても美しく、身も心も癒されること間違いなしだ。
同サイトではこのほかにも、各地のランドマークの写真を集めた「ランドマーク」や、衛星画像を見られる「鳥瞰図」、QuickTime VR Cubicを使ったパノラマ映像を公開する「ヴァーチャル・リアリティ」など多彩なコンテンツを用意している。また、各地の鳥瞰図ポスターの直販コーナーなどもある。休みが取れなくてストレスが溜まっている人は、ぜひこのサイトで旅行気分を味わっていただきたい。
■URL
景図工房
http://www.kei-zu.com/
(2007/07/19)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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