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「IEでこの4年間に追加されたのはポップアップブロックだけ」〜Mozillaセミナー


Mozilla Foundationの技術開発責任者を務めるChris Hofmann氏
 1日に行なわれた「Mozilla Japan第1回セミナー」では、米Mozilla Foundationの技術開発責任者を務めるChris Hofmann氏により、Webブラウザ「Firefox 1.0」の概要とMozillaの最新動向に関する講演が行なわれた。

 Mozilla Foundationは、Netscapeを買収したAOLからスピンアウトする形で2003年に設立された非営利法人で、企業や個人からの寄付などによって運営が行なわれている。現在、50人ほどがフルタイムのメンバーとしてMozilla Foundationで活動しているほか、数千のコミュニティによるボランティアによって開発が行なわれている。

 現在、Mozilla Foundationでは11月9日のFirefox 1.0正式リリースに向けて準備を進めており、コミュニティでも積極的に宣伝するべきだという意見が盛り上がっているという。その中で出てきたアイディアとして「リリース日にNew York Times紙に全面広告を出す」というものがあり、呼びかけたところ1週間で25万ドルの寄付が集まったことなどを紹介した。

 Mozilla Foundationでは、設立当初は技術開発を活動の中心としていたが、現在では積極的に製品をリリースしていく方向で動いているとして、Webブラウザやメールソフトなどの統合アプリケーション「Mozilla 1.7」をリリースしたほか、軽量版のWebブラウザ「Firefox」、メールソフト「Thunderbitrd」の開発を進めている。Firefoxは11月9日に正式版となる1.0がリリースされる予定となっており、今回の講演では主にFirefox 1.0の概要が紹介された。

 Firefoxは、9月14日に正式リリースに向けたプレビュー版を公開したところ、10日間で目標の2倍となる200万件のダウンロードがあるなど高い関心を集めている。Hofmann氏は、リリースと前後してInternet Explorer(IE)に相次いで脆弱性が発見され、脆弱性が解消されるまではIE以外のWebブラウザを利用すべきであるといった記事がメディアに掲載されたこともあるが、基本的にはこれまで4年間大きな変化のなかったWebブラウザに対して、ユーザーが新しくよりいいものを求めていることが背景にあると述べた。

 Hofmann氏は、「IEでこの4年間に追加された機能は、先日のWindows XP SP2で追加されたポップアップブロック機能だけだ」と述べ、タブブラウジングやRSSへの対応などなどの機能を備えたFirefoxの有利性を強調。また、Firefoxは軽量で軽快に動作することを目的として開発されており、ダウンロードサイズも4.5MB程度に抑えられていることや、Windows、Macintosh、Linuxといったマルチプラットフォームでの動作が可能となる点、これまでのデータでは脆弱性への対応もIEに比べて速いといった点をメリットとして挙げた。

 一方で、Webブラウザとして利用する上ではIEとの表示互換性が問題として挙げられるが、Hofmann氏は「現在のところFirefoxの互換性は98%となっているが、さらに改善を進めている。また、たとえばIEにパッチが提供されていない脆弱性が見つかった場合には、セキュリティのためにActive XやJavaScriptの使用を止めることが推奨されるが、その設定のIEでは既存のWebコンテンツは70%程度しか正しく閲覧できない」と述べ、互換性を高めることは重要であるとしつつも、現時点でも実用レベルの互換性に近づいていると語った。


 また、同じく開発を進めているメールソフト「Thunderbird」については、メールソフトとしてだけではなくRSSリーダーとしても使え、セキュリティ対策や迷惑メール対策を念頭に開発を進めており、こちらも今後の正式リリースに向けて大きな期待が寄せられていると語った。

 会場からは、Firefoxは軽量ブラウザとして開発されているが、今後機能を増やすことで動作が遅くなることはないのかという質問が寄せられた。これに対してHoffman氏は「追加したい機能はたくさんあるが、Firefoxについてはパフォーマンスを意識しながらどの機能を追加するかを決めていくことになるだろう」と述べた。また、新機能についてはFirefoxとThunderbirdの正式リリースの後に取り掛かる「Mozilla 2.0」で実装する予定として、特にレンダリングなどのグラフィックスの分野での高速化などを手がけていきたいと語った。


関連情報

URL
  Mozilla Japan
  http://www.mozilla-japan.org/
  Mozilla Foundation
  http://www.mozilla.org/
  Spread Firefox(Firefoxのキャンペーンサイト)
  http://www.spreadfirefox.com/

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( 三柳英樹 )
2004/11/01 20:58

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