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「ユーザーが抱えるアクセス解析10の問題点」Web広告研究会セッション


CreatorsNetのかわち氏が司会進行役を務めた
 アクセス解析関連のセミナーが実施されるほか、サービスやソリューションの紹介も行なわれる「第3回 アクセス解析カンファレンス」が2日、東京・中野サンプラザで開催された。カンファレンスではWeb広告研究会の調査委員会が「ユーザーが抱えるアクセス解析10の問題点」と題して、各委員やセッション前に集めたというアクセス解析ベンダーのコメントを交えながらアクセス解析の問題点などを論じた。

 司会進行役は、CreatorsNetプロデューサーのかわちれい子氏。アクセス解析の問題点として「測定方法やツールはたくさんあるが、どれがベストか決められない」「社内部署のお世話にならず、自部署だけで導入するのが難しい」などの問題点を列挙した。


アクセス解析はトレンド重視で

 「社内にアクセス状況を説明する際に、正確性よりもトレンドが大事なことが理解されない」という悩みに対しては、調査委員を務めるネットレイティングス代表取締役社長の萩原雅之氏が「各アクセス解析サービスで、ページビューやヒットなど言葉の定義が異なるため、サービスを変更したときに数字に一貫性が保てない」と指摘。「どのソフトを使っても同じ数字が出て当然だという誤解がある」と述べた。

 調査委員長を務める本田技研工業日本営業本部宣伝推進部ホームページ企画ブロック課長の渡辺春樹氏は、「ホンダではサイトにアクセス解析を設置して10年になるが、実は世界中のホンダのサイトへのアクセス数を全部足すと数字がおかしくなる。まぁ、インターネットの計測なんて“そんなものですよ”という感じで受け取っている」と発言。「数字に誤差が出るのは仕方がないこと。あまりに細かすぎる数字を採ってもマーケティング資料としてあまり意味がない。顧客のパターンを知り、昨日や去年と比べることが大事だ」とトレンドを把握することが重要だと強調した。

 「ホンダではアクセス解析で日常的な顧客の行動は把握している」と渡辺氏。「だからこそ、その行動パターンが崩れる時に意味がある」という。パターンが崩れた時の解析方法については“企業秘密”として明らかにしなかったが「商品開発まで落とせる」データが得られるとコメント。Webサイトにおいても「行動パターンが変化したら、レイアウトの変更なども検討する」と述べた。


調査委員長を務める本田技研工業の渡辺氏 ネットレイティングスの萩原氏

解析結果から自社業務の改善を

 「オフラインの企業活動とどのように統合すればいいのかわからない」という悩みには、「パケットキャプチャリング型などのアクセス解析サービスでこまめに計測することで、キャンペーンサイトへのアクセスログを実際にキャンペーンに生かすこともできる」と、かわち氏がアクセス解析ベンダーのコメントを紹介した。

 「アクセス解析とは異なるが」と前置きした上で萩原氏は、ネットレイティングスが5月25日に発表したインターネット利用動向調査を引用する。この調査では、プロ野球各球団のWebサイトへのアクセス数と実際の観客動員数に焦点が当てられており、「4月のアクセス数と観客動員数との間には相関があった。1位の阪神から3位の中日までは比率までも一致した」という。例外は楽天とヤクルト。萩原氏は「楽天はアクセス数が5位と高かったが動員数は仙台ということもあり11位に低迷した。ヤクルトはアクセス数は11位だったが、こちらは神宮球場という地の利が幸いしたのか動員数は5位だった」と分析した。

 「インターネット利用動向調査はマクロの調査なので、オフラインにおける行動との相関があるのかもしれない。アクセスを増やせば、観客動員数が増えるとなれば大きな話になる。これだけWebサイトが活発になると、Webサイトが起爆剤になってリアルに影響を与えることができるようになるかもしれない。アクセス解析ではベンダーごとに定義が異なるので、他社と比べることは難しいが、自社の業務にはWebサイトのアクセス解析を活用できるのではないだろうか。」


アクセス解析の悩みは日米共通

 最後に萩原氏が、「今回ご紹介した『10の悩み』のオリジナルは米国で行なわれた同様のイベントで集められた悩みだ」と種明かし。しかし、米国ユーザーも国内ユーザーも基本的にはそう変わらない悩みを持っていると分析する。それは「ツールそのものに対する悩みというよりは、アクセス解析をどう使うのか」という利用方法の悩みだ。

 「恐らくアクセス解析サービスを選択する時も、DVDレコーダーと同様にスペック表を並べているのではないか。悩みが使い方なのに選ぶときはスペックや価格になってしまっている。また、アクセス解析ベンダーもカタログスペックで説明しがちだ。アクセス解析で得た数字をどうやって利用するべきなのか。Web広告研究会として調査を進めていきたい。」

 萩原氏は「今回のセッションの前に、14以上のベンダーに質問をしたが、必ずしも全てのベンダーに答えてはいただけなかった。今後もセミナーをやっていくので、ぜひご協力いただきたい。業界も成熟していないので、ベンダーと調査委員会が一致して業界を盛り上げていかなければならない」と会場に呼びかけた。


関連情報

URL
  アクセス解析カンファレンス
  http://www.69day.jp/
  Web広告研究会
  http://www.wab.ne.jp/

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( 鷹木 創 )
2005/06/02 18:17

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