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検索エンジンはWebサーチから「ソーシャルサーチ」へ、Yahoo!井上氏講演


 東京・有明のTFTホールで、検索エンジンに関するカンファレンス「Search Engine Strategies 2006」が20日開幕した。会期は21日まで。入場料は3,000円だが、来場前にWebで登録を行なえば無料となる。

 20日午前には、ヤフーの検索事業部長を務める井上俊一氏が講演を行ない、ヤフーが今後提供する検索サービスのイメージとして「ソーシャルサーチ」の概念を解説した。


集まった知識を他のユーザーにも提供する「ソーシャルサーチ」

ヤフーの検索事業部長を務める井上俊一氏
 井上氏は、現状の検索エンジンをWebページのみを対象としている「Webサーチ」と定義し、その問題点を例示した。例えば「ゴルフ」という単語で検索すると、スポーツの名前としてのゴルフと、車の名前としてのゴルフの両方が結果として出てくるが、検索する人にとって欲しい情報はどちらか一方のみであると指摘。これは「現状の検索エンジンは、誰が検索しても同じ結果しか出てこない」ために起こる問題であり、ユーザーのプロフィールに合わせて検索結果を変えるといったアプローチが求められているとした。

 また、Webサーチでは「キーワードを入れないと何も出てこない」ことも問題点として挙げた。井上氏は「検索したいものに対して適切なキーワードを選ぶことができ、検索式を組み立てられるような人にとっては、現在の検索エンジンで多くの情報を手に入れられる。しかし、多くのユーザーはそうではない」と語り、例としてYahoo!検索の1クエリーあたりの平均キーワード数を紹介した。

 2006年2月現在では、Yahoo!検索の1クエリーあたりの平均キーワード数は1.45個であり、「ほとんどの人は1個か2個しかキーワードを入力していない」と指摘。また、ユーザーからは依然として「キーワードに何を入れたらいいのかわからない」といった声も多く、現在のWeb検索だけではユーザーにとって十分なサービスとは言えないとして、ヤフーが提供する検索サービスはより多様な知識をユーザーに提供する「ソーシャルサーチ」への進化を目指していると説明した。

 井上氏は、ソーシャルサーチを目指す背景には、インターネット上で「オーソリティ(権威)の変化」と「コンテンツの量、種類の増加」という2つの変化が起きているためと説明する。一部の人だけがWebページを作っていた時代には、それらのページを分類したディレクトリサービスやWebサーチが有益な情報を探し出すためのオーソリティとして有効であったとした。

 しかし、現在ではブログのように、ユーザーがサービスを使っていくことでコンテンツが増えていく時代となっており、有益な情報を探し出すためのオーソリティはユーザーが作り出すコミュニティの中に存在するようになってきていると説明。Yahoo! JAPANは、ユーザーの持つ知識や知恵が集まるコミュニティの集合体である「ソーシャルメディア」を目指しており、その知識を整理して他の人にも提供するサービスこそが「ソーシャルサーチ」だとした。


Yahoo!検索の1クエリーあたりのキーワード数は平均1.45個 ネットのオーソリティー(権威)の変化が、検索エンジンにも変化をもたらすと説明

ユーザーがヤフーの資産になる

 井上氏はソーシャルサーチを支える要素として、「コンテンツ」「ソーシャルネットワーク」「アカウント」「マイランク」の4つを挙げた。コンテンツは、Webサーチの時代にはWebページだけだったが、今後はさらに多くのものが含まれると説明。中でも、米Yahooの「MyWeb」や「del.icio.us」といったブックマークサービスや、「Yahoo!知恵袋」のようなQ&Aサービスなど、ユーザーがサービスを利用することで蓄積されていくコンテンツは、特に重要な要素になるとした。

 さらに、コンテンツの次に必要となる要素はソーシャルネットワークだとして、Yahoo! JAPANでも2月にベータテストを開始したソーシャルネットワークサービス「Yahoo! 360°」を紹介。ユーザーが誰とつながっているか、どのコミュニティに属しているかということが、Yahoo!の他サービスと連携することで、新たな価値を生み出していくと説明した。

 また、こうしたサービスを提供するにはユーザーを特定するためのアカウントが必要だが、Yahoo! JAPANの3月のログインユーザー数は1,580万IDにも達しており、ユーザーこそがYahoo! JAPANの資産であると説明。さらに、ユーザーに合わせたランキングを表示する「マイランク」機能を強化することで、ユーザーにとって適切な情報を提供していくとした。

 井上氏は、「我々のミッションは、世界にある知識を共有していくために重要なプラットフォームを築いていくこと。ヤフーは『Find、Use、Share、Expand』というビジョンを世界で共有しており、日本だけでなく世界中でどういう知識共有ができるのかを考えている。大きなテーマだが、これを目指して今後も活動していく」と語り、講演を締めくくった。


ソーシャルサーチ時代には、ユーザーこそがYahoo! JAPANの資産になるとした ヤフーが世界で共有するビジョン「Find. Use. Share. Expand.」

関連情報

URL
  Search Engine Strategies 2006
  http://www.idg.co.jp/expo/ses/

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( 三柳英樹 )
2006/04/20 19:02

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