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Microsoftのブース
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Tatung社のセットトップボックス「STB2000」
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「ITU TELECOM WORLD 2006」の米Microsoftのブースでは、「THE DIGITAL HOME」ゾーンを設けて、映像コンテンツをインターネット経由で配信するプラットフォーム「Microsoft TV IPTV Edition」を展示している。
Microsoft TV IPTV Editionは、米国のほか、英国やドイツなどヨーロッパ地域の一部で提供している映像配信プラットフォーム。ISPなどの通信事業者が、このプラットフォームを通じて映像コンテンツを配信している。
映像コンテンツはセットトップボックス(STB)で受信・再生する。ユーザーは、リモコンで直感的に操作できる番組表から、好きな映像コンテンツを選べる。動画フォーマットは、MPEG2、H.264などに対応。HD映像を配信できるほか、ペイパービュー(PPV)機能やビデオオンデマンド(VOD)機能を備える。デモで使われていたSTBはTatung社の「STB2000」という製品で、同社のサイトによれば、Home PNAやHome Plugといった家庭内ネットワーク規格もサポートするという。
担当者によれば、Microsoftが特許出願中という独自技術により、チャンネルを瞬時に切り替えられることも特徴だという。また、「Microsoft TVを日本語にローカライズすることは容易だが、日本におけるサービス提供の予定は現在のところない」と話していた。
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Microsoft TVの番組表
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ビデオオンデマンド機能も備える
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さらにTHE DIGITAL HOMEゾーンでは、PCの利用時間の料金をプリペイド形式で支払うことで、PCを購入せずに使用できるようにするための技術「FlexGo」を展示している。同技術はISPなどの通信事業者向けに提供されるもので、PCの利用時間やユーザーの支払い状況をチェックできる。ユーザーは、通信事業者に料金を支払うことになる。
担当者は、「PCを購入しなくても、PCの全機能を使用できるのが最大のメリット」と語り、「新興市場などで、これまで金銭的な問題でPCを購入できなかった人でもPCが使えるようになる」とアピールしていた。
このほか、「Windows Mobile 5.0」を搭載した携帯端末を紹介する「THE MOBILE LIFE」ゾーンでは、ウィルコムの「W-ZERO3[es]」などを展示している。
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FlexGoを導入したPCのステータス。有効利用期限が記されている
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有効利用期限が過ぎても料金を支払わない場合、PCの機能が制限され、継続利用を確認する画面が表示される
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関連情報
■URL
ITU TELECOM WORLD 2006(英文)
http://www.itu.int/WORLD2006/
Microsoft TV(英語)
http://www.microsoft.com/tv/
「STB2000」製品概要(英文)
http://www.tatung.tv/Products/STB2000.html
関連記事:Microsoft TV講演「IPTVは5年以内にテレビへ革命的な変化をもたらす」[Broadband Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/15685.html
■関連記事
・ MicrosoftのMehta氏、「Microsoft TV IPTV Edition」の特徴を紹介(2006/12/06)
( 増田 覚 )
2006/12/06 13:38
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