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将来はGPS携帯電話がユーザーの手を“引っ張って”道案内!?


ぶるなび
 「NTT R&Dフォーラム2007」では、どこにも固定することなく、引っ張られる感覚を持続的に発生させる装置「ぶるなび」が展示されている。実用化にはまだまだ研究が必要とのことだが、将来的には、GPS携帯電話がユーザーの手を引っ張って道案内することも可能になるかもしれない。

 ぶるなびは、装置の中にある重りを往復運動させる際に、往路と復路で加速度に差を持たせることで、これを持った手がその反動で一方向に引っ張られる錯覚を生み出す装置だ。具体的には、クランクスライダ機構によって回転を並進運動に変換しており、クランクによって発生する往復方向以外の左右の振動をできるだけ打ち消すような工夫もなされている。

 展示されていたぶるなびは、それ自体がまだ携帯電話よりもひとまわり以上も大きくずっしりとした装置で、電源なども外部から供給していた。実際に持ってみると、確かに一方向に引っ張られる感覚はあるものの、どちらかというと振動を受けている感覚に近いものだった。

 実用化されれば、視覚障害者の歩行支援に利用できるほか、GPS携帯電話に搭載することにより、ユーザーが地図画面を見なくても、携帯電話が手を引っ張ってナビゲーションするといったことも可能になるという。ただし、小型の装置で十分な牽引力の錯覚を発生させられるようにするためには今後も研究が必要となる。なお、説明員によれば、加速度を発生させるには往復運動させる部品にある程度の重さが必要になるため、スライド式の携帯電話のスライド部分を高速に往復運動させて、同様の加速度を発生させる方法もあり得るとしている。


関連情報

URL
  NTT R&Dフォーラム2007
  http://www.nttrdforum.jp/info/
  「ぶるなび」の概要
  http://www.brl.ntt.co.jp/people/t-amemiya/research_j.html

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( 永沢 茂 )
2007/02/09 15:02

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