お仕事にも役立つ無料アプリ
議事録作成がはかどる!? 録音する先からテキスト化してくれるボイスレコーダー「Recoco」
2017年7月19日 06:00
アプリ名 | Recoco |
販売元 | Yuji Fujisaka |
料金 | 無料 |
登録 | 不要 |
OS | iOS 10.0 以降 |
URL | https://itunes.apple.com/jp/app/recoco/id1183772977?mt=8 |
会議やセミナー、打ち合わせの内容をICレコーダーで録音する方は多いと思います。しかし、録音しても後で困るのは、聞き返したい話がどのタイミングだったのかが分からないことです。大事なところを一発で頭出しできたら、と思っている方にお勧めしたいのが、iOS用アプリの「Recoco」です。
テキスト変換機能付きボイスレコーダー
Recocoは、聞き返しやすさを重視したボイスメモアプリ。録音していく先から音声を認識して、テキストに変換してくれるところが大きな特徴です。変換可能な言語は、英語、日本語、中国語。iOS 10.0以降の端末で動作し、現在のところ登録は不要で無料で利用できます。
テキスト化された文字列は録音のタイムラインに並ぶため、保存した後にタップするとその部分の音声が再生されます。「この話をしていたときに、確かあの話が出たはず」と目星が付けやすいので、聞きたい箇所を探し回る必要がありません。
雑音がなく音声がハッキリ認識できる環境であれば、かなり高い精度でテキスト化されます。Siriと同じ音声認識エンジンを用いているのだそうです。そのため、テキスト変換にはインターネットへの接続が必要になります。ただし、至近距離から録音されたごく短いボイスメモであれば、聞き返す必要もないレベルでテキスト化されることもあります。
さまざまインデックスで大事な箇所を可視化し、1タップで頭出し
Recocoさえ使えば、もはや書き起こし不要かと期待してしまいますが、まだまだそれなりに誤変換があるのは事実です。環境によっては、録音はされるもののテキスト変換が行われないこともあります。
そんなときに便利なのがインデックスです。後で聞き返すべきだと思った箇所に、録音中でも1タップでインデックスを入れられます。挿入できるのは「区分け」「ToDo」「お気に入り」「メモ」の4つ。
「区分け」を選択すると、「話題A」「話題B」「話題C」「まとめ」、「ToDo」では「課題」「疑問」「要復習」、「お気に入り」では「よかった」「面白い」「重要」と、それぞれタグが選べるようになります。もちろんタグなしでインデックスだけ挿入することもできますが、ハイライトや問題点を見分けるには、タグを付けておいた方が便利でしょう。なお、タグは設定画面から自由にカスタマイズできるので、自分の利用スタイルに合ったものに変更して、すぐに使えます。
「メモ」は任意の文字列を挿入できる機能。特にテキスト化されないシーンでは、確認が必要な単語やキーワードなどを記録できるため、かなり重宝します。
これらの4つのインデックスを使って、録音を絞り込むことができるので、重要マークを付けたポイントだけに絞って聞き返すといったことができます。また、インデックスは検索にも対応しています。
録音された音声はMP4で保存されます。再生時には0.7x、1.0x、1.3x、2.0xの4段階でスピードを変えられるほか、5秒、10秒、30秒、60秒単位の巻き戻しや早送り機能もあります。
音声ファイルはMP4で保存されますが、変換されたテキストは字幕ファイルとして保存されます。さらにテキストやメモは、記録された日時やタグとともにクリップボードへのコピーができます。
仕事にも勉強にも
聞きたい箇所がすぐ聞けるRecocoを使いこなせば、打ち合わせや会議の議事録作りだけでなく、勉強にも役立てられそうです。完全にテキスト化される日はすぐそこ、とまでは言えないかもしれませんが、今後の進化に期待したいアプリです。
ただし、筆者のiPhone 7 Plusでは、Bluetooth接続のヘッドセット(AirPods含む)を接続して録音した音声を再生しようとすると、本体のスピーカーから音が出てしまい、イヤホンで聞きたいときは有線のものを使用する必要がありました。利用の際はご注意ください。