うっかりミスを防げるファイル入れ換えツール「Filename Replacer」

●こんなところが便利！

　ドラッグ＆ドロップするだけで、2つのフォルダの中身を丸ごと入れ換えたり、2つのファイルのファイル名を交換できる。ファイルが上書きされる心配がないので安心できるうえ、設定項目もないため、利用しやすい。

●データの効率的かつ安全な入れ換えや、ファイル名の入れ換えに

　慎重に作業していたつもりなのに、ファイルの入れ換えで、うっかり大事なデータを上書きしてしまい、慌てて復旧しようとしたらバックアップがなく、心の底から凍り付いた……という経験をしたことはないだろうか。ログや写真など、後からでは生成できない重要なファイルの場合は、うっかりミスが金銭的な損害につながることもある。簡単にできる対策ツールがあるなら、ぜひとも活用してミスを防ぎたいところだ。

　そんなわけで、今回ご紹介するのは、シンプルながらも、そんな恐怖を未然に防げるツールだ。

シンプルな「Filename Replacer」。実行にはMicrosoft .NET Framework 2.0 以上が必要

　「Filename Replacer」は、その名の通り、ファイルまたはファイル名の入れ換えが可能なツールである。フォルダ単位、ファイル単位の両方で利用できる。

　特にインストール作業は不要で、ファイルを解凍して任意のフォルダに展開すればよい。操作は、入れ換えたい2つのフォルダ、またはファイルを、起動したウィンドウにドラッグ＆ドロップするだけだ。これにより、たとえば、AとB、2つのフォルダの中身を丸ごといれかえる、CファイルとDファイルのファイル名を交換する、と言ったことが可能になる。デスクトップに作成したショートカットなどに、直接ドラッグ&ドロップしてもよい。

●2つのフォルダ間で、全ファイルを丸ごと入れ換える

　たとえば、imagesフォルダ（title-1.gif と、text-1.txt）、new imagesフォルダ（title-new.gif と、text-new.txt）を順にドラッグ＆ドロップすると、imagesフォルダの中がtitle-new.gif と、text-new.txt、new imagesフォルダの中がtitle-1.gif と、text-1.txtとなる。

　最初にimagesフォルダにあったファイルは、new imagesフォルダに保存されている。ファイル名が入れ変わるわけではなく、単純にフォルダの中がすっかり入れ替わるのだ。もし両方のフォルダに同じ名前のファイルがあった場合でも、ファイル自体がまとめて入れ換えられるので、バックアップを忘れ、そのまま間違って上書きし、オリジナルが消失してしまうという失敗が防ぎやすい。

　また、片方を空のフォルダにすると、ファイルがごっそり移動するので、ファイルの移動にも利用可能だ。ウェブサイトの更新などに使ったら便利かもしれない。

フォルダを1つアイコンにドラッグ＆ドロップすると、ウィンドウが開き、次のフォルダのドラッグ＆ドロップを促す

作業前：ファイルを入れ替える前	作業後：フォルダの、中が入れ替わっているのが確認できる

●2つのファイルの名称を入れ換える

　ファイルを2つ、順にドラッグ＆ドロップすると、ファイル名が入れ替わる。たとえば、title-1.gifとtitle-new.gifをドラッグ＆ドロップすると、2つのファイル名が入れ替わる。いったんファイルを作成したが、新たに作成したファイルを採用するのでファイル名を付け直したい、新しく作成したファイルと差し替えたいというときに、スピーディに作業できそうだ（異なるフォルダに保存された、同名のファイル名同士の場合、2回目のドラッグ＆ドロップできなかった）。

名称を入れ換えたいファイルを1つずつドラッグ&ドロップ	ファイル名が入れ替わった

　ちなみに、種類の異なる複数のファイルをまとめてドラッグ&ドロップしたところ、最初のドラッグ&ドロップでファイルが壊れてしまったようだ。複数のファイルを入れ換える場合はフォルダ単位がお勧めだ。