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パソコンを簡単に省エネ設定に
マイクロソフト公式自動節電プログラム「Fix it」


こんなところが便利!

 インストールするだけで、初心者でもパソコンを省電力モードに切り替えられる。設定を変更するだけのプログラムなので、操作そのものには全く影響がない。


■Fix it
  著作権:日本マイクロソフト株式会社
  動作OS:Windows 7/Vista/XP
  http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/gg715287



手間いらずでWindows PCを省電力設定に

 日本マイクロソフトからWindows PCの消費電力の検証結果が公表された。詳しくは本誌記事「節電設定でPCの消費電力は平均30%削減、日本マイクロソフトが検証結果を公表」(http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110510_444502.html)をご覧いただきたいが、要するに、パソコンの設定と運用次第でまだまだ消費電力は削減できそうであり、これを1人1人が行うことで、全体としてはかなりの削減効果が得られるというわけだ。

Fix itインストール時の画面

 その際公開されたのが、Windows PC自動節電プログラム「Fix it」である。なにやら常駐して監視しそうな響きもあるが、Windowsの節電設定が一括で行えるという、設定変更用のプログラムなのである。対象は「これまで節電設定がなされておらず、新たに節電設定を行いたいパソコン」となっている。パソコン購入時の設定のまま使用しており、自身でディスプレイの電源が切れる時間や、スリープモードに入る時間の調整ができない方向けと考えればいいだろう。

 「Windows PC 節電策」というサイトからダウンロードして実行したところ、筆者のWindows 7がインストールされたテスクトップマシンの電源プランが「省電力」に変更されていたことを確認した。具体的には以下のような設定変更が行われたようだ。変更箇所については「→」で内容を記した。




 

電源プラン:バランス →省電力
ディスプレイの電源を切る:10分 →5分
コンピューターをスリープ状態にする:30分 →15分

<詳細設定>

バランス
 ・復帰時のパスワードを必要とする:はい

ハードディスク
 ・次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る 設定:60分 →10分

デスクトップの背景の設定
 ・スライドショー 設定:有効 →一時停止

ワイヤレスアダプターの設定
 ・省電力モード 設定:最大パフォーマンス →省電力(高)

スリープ
 ・次の時間が経過後スリープする 設定:30分 →15分
 ・ハイブリッドスリープを許可する 設定:オン
 ・次の時間が経過後休止状態にする 設定:なし
 ・スリープ解除タイマーの許可 設定:有効

USB設定
 ・USBのセレクティブサスペンドの設定 設定:有効

電源ボタンとカバー
 ・電源ボタンの操作 設定:シャットダウン
 ・スリープボタンの操作 設定:スリープ状態

PCI Express
 ・リンク状態の電源管理 設定:適切な省電力 →最大限の省電力

プロセッサの電源管理
 ・最小のプロセッサの状態 設定:5%
 ・システムの冷却ポリシー 設定:アクティブ →パッシブ
 ・最大のプロセッサの状態 設定:100%

ディスプレイ
 ・次の時間が経過後ディスプレイの電源を切る 設定:10分 →5分

マルチメディアの設定
 ・メディアを共有するタイミング 設定:アイドリングがスリープ状態になるのを回避  →コンピューターのスリープを許可する
 ・ビデオの再生時 設定:ビデオ品質の最適化 →バランス

 





 ディスプレイの電源が切れる時間や、スリープ状態にする時間までは自力で変更できるが、それ以上の詳細設定ともなると判断に迷うものもあり、これら全部を自分で個別設定するのはさすがに難しい。そらが、悩むことなくあっという間に終わるのだからありがたい。

 

電気代の節約にもつながる

 設定値を見てもわかる通り、インストールしてからディスプレイが切れる時間や、コンピューターがスリープに入る時間は従来の半分になったわけだが、実際に圧倒的に短くなったと感じている。まとまった時間席を離れるとわかっているときは、キーボードのホットキーでスリープさせてから離席するが、作業中にちょっとのつもりで席を立って、そのままということがよくあるのだ。これまでは無駄に稼働させっぱなしだったが、今では気づいたときにはスリープしてくれているのでありがたい。

 ライフスタイルの都合上、使用前使用後で比較に値するデータがなかなか取れないのだが、「Fix it」適用前に、エコワットを使用して電気代を計測したところ、1時間あたり約1.3円となった。1カ月でどれくらいかと計算していくと、思いのほか電気代がかかっていたことがわかる。

 もちろんこれはデスクトップマシン1台あたりの金額であり、ディスプレイや外部ドライブなどの消費電力は含まれない。ちりも積もればなんとやらである。稼働台数の多い企業などでは、意識的な設定変更により、結構な金額のコスト削減にもなるのではないだろうか。

 未曾有の災害から2カ月が経過した。計画停電がメディアを賑わせた一頃に比べ、やや節電の意識が薄れがちになってはいないだろうか。これからさらに消費電力量の高まる季節がやってくる。忘れないうちに設定を確認しておこう。

「Fix it」実行前の電源プランは「バランス」 「Fix it」実行後の電源プランは「省電力」に ハードディスク等の、変更前の詳細設定例
ハードディスク等の、変更後の詳細設定例 スリープ等の、変更前の詳細設定例 スリープ等の、変更後の詳細設定例

 


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2011/5/18 11:27


すずまり
プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。カメラを中心にガジェットを好む。趣味は写真と料理。
主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。ど。