趣味のインターネット地図ウォッチ

第75回:ゲレンデマップにもGPS携帯で現在位置表示 ほか


通算22作、映画「釣りバカ日誌」の思い出を地図上で投稿

 松竹は、12月26日公開の映画「釣りバカ日誌20 ファイナル」のプロモーションサイトにて、地図コンテンツ「釣りバカ“年”誌 みんなの釣りバカ回顧録」を公開した。


釣りバカ“年”誌 みんなの釣りバカ回顧録 (c)2009松竹株式会社都道府県ごとの投稿コメントのリスト (c)2009松竹株式会社

 「釣りバカ日誌」といえば、シリーズ開始から22年、通算22作も製作された人気シリーズだが、今作でいよいよシリーズが完結するということで話題を呼んでいる。今回の舞台は北海道。1988年に公開された第1作は香川県、そして前作は大分県と、毎回、全国各地でロケされているこのシリーズは、とうとう北の大地に上陸してファイナルを迎える。

 「釣りバカ“年誌” みんなの釣りバカ回顧録」は、これまでの作品ごとに地図上で思い出のエピソードを投稿できるようにしたものだ。アクセスすると日本地図が表示されて、各都道府県に棒グラフが立っているのがわかる。これは投稿されたコメント数を示しており、マウスポインタを重ねると、投稿件数がポップアップ表示される。

 そのまま「みんなの投稿を読む」をクリックすると、該当する都道府県がズームアップして表示される。画面の右側には投稿コメントのリストが並び、コメントの上にポインタを重ねると、ユーザーが投稿時に指定した地点に引き出し線が表示される。

 これらのコメントは作品別に分けられていて、地図の下部に並んでいる年代をクリックすると、その年代に公開された作品のコメントが読める。投稿数が最も多いのはやはり最新作で、ロケ地となった北海道には、試写会を見た人たちの投稿コメントがすでに数十件も寄せられている。

 もちろん自ら投稿することも可能だ。右側の赤いタブをクリックすると「おもいでポスト」が表示されるので、ここで「投稿モード」を選択する。あとは地図上で任意の地点をクリックして、投稿フォームにメッセージを入れればOKだ。「釣りバカ日誌」の過去の作品に思い出がある人は、ぜひ投稿してみよう。

 なお、地図コンテンツと同時に過去の作品の情報をデータベースとしてまとめたコンテンツも公開されている。地図コンテンツと組み合わせることで、国民的人気シリーズの過去を振り返ってみてはいかがだろうか。

URL
 釣りバカ“年”誌 みんなの釣りバカ回顧録
 http://www.tsuribaka-movie.jp/nenshi/
 映画「釣りバカ日誌」全作品データベース
 http://www.tsuribaka-movie.jp/database/

ゲレンデマップにもGPS携帯で現在位置表示

 ユビークリンクは、プリンスホテルが運営する軽井沢プリンスホテルスキー場(カルスキ)とのタイアップサイト「カルスキを全力案内!」を開設した。また、志賀高原焼額山スキー場とのタイアップサイト「yakebiを全力案内!」も12月5日に開設する。

「全力案内!」のWebサイト

 「全力案内!」は、携帯電話のGPS機能を利用したナビゲーションサービスで、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアに対応している。全国の渋滞情報や事故・規制情報がわかるカーナビゲーションサービス「車ナビ」や、徒歩でのナビゲーションを提供する「徒歩ナビ」、そして電車や飛行機、車、徒歩などを組み合わせて目的地までの経路・到着予想時間を調べられる「総合ナビ」などのサービスが利用できる。

 今回提供するサービスは、スキー場までの道のりをリアルタイムに案内する「スキー場へのアクセス情報」と、ゴンドラ・リフトの混雑情報やゲレンデ上での現在地情報を確認できる「ゲレンデお役立ち情報」、帰路の渋滞やチェーン規制の情報がわかる「帰路情報」、スキー場や周辺スポットのお得情報、割引クーポン券を入手できる「お勧めの周辺情報」の4種類。

 最も注目されるサービスは「ゲレンデお役立ち情報」の現在地確認コンテンツだ。これは、デフォルメされたスキー場マップに、GPS携帯で補足した現在位置を表示する機能だ。仲間に自分の位置を送ることも可能で、友人と一緒にスキーに行って別々に滑っているときなども、この機能を利用すれば現在地を簡単に伝えられる。

 開発者のブログによると、ゲレンデマップのようなデフォルメされた地図は、地形を省略したり強調したりしているので、実際の緯度・経度をゲレンデマップ上に反映させる仕組みを考えるのが難しかったそうだ。ゲレンデでは、普通の地図よりもゲレンデマップのほうが見やすいので、この上に現在地が表示されるのはかなり画期的といえる。

 軽井沢プリンスホテルスキー場はすでにオープンしているので、もし訪れた人はこのサービスをぜひ試していただきたい。「スキー場へのアクセス情報」および「ゲレンデお役立ち情報」は会員登録が不要(他人に現在地を知らせる機能のみ有料)で、「帰路情報」と「お勧めの周辺情報」の一部サービスが有料となっている。利用料は月額210円。


「カルスキを全力案内!」トップ画面「カルスキを全力案内!」リフト・ゴンドラ混雑状況画面「yakebiを全力案内!」トップ画面「yakebiを全力案内!」リフト・ゴンドラ混雑状況画面

「カルスキを全力案内!」現在地表示「yakebiを全力案内!」現在地表示

URL
 全力案内!
 http://www.z-an.com/
 全力案内!ブログ
 http://ubiqlink.typepad.jp/blog/
 発表資料(PDF)
 http://www.z-an.com/news/images/20091030.pdf

Google Earth上で全国の夜景スポットを鑑賞

 そろそろ全国的に肌寒くなってきたが、この時期のお楽しみといえば夜景鑑賞だ。空気が澄み渡る冬は夜景には絶好の季節。晴れた日の夜にビルや山など高いところに登って街を見下ろせば、美しい夜景を存分に楽しめるはずだ。

 そのような夜景スポットを調べるのに便利なのが、「yakei.jp」というサイト。このサイトでは、日本全国の夜景スポットを952カ所、海外の夜景スポットを80カ所も掲載している。


yakei.jp日本の夜景 for Google Earth

 日本の夜景スポットは都道府県別に整理されており、各スポットから見た夜景の写真も数多く掲載している。また、スポットの位置も「MapFan Web」へのリンクが記載されているので、すぐに場所を調べられる。

 位置情報としては、このほかに「日本の夜景 for Google Earth」というコーナーも用意されており、ここではGoogle Earth用のkmzファイルをダウンロードできる。Google Earth上で見てみると、夜景スポットの位置が3D地図上に登録されており、マウスポインタを重ねると写真がポップアップ表示される。

 夜景スポットは山の上にあることも多く、バードビューで山頂からの景色を確認しながら、夜景の写真と比較してみるのもおもしろい。とにかく膨大な数の夜景スポットが登録されているので、写真を1枚ずつ見ていくだけでも楽しめるだろう。

 このほか、このサイトが選定した「新日本三大夜景・夜景100選」というコーナーもあり、この登録地をGoogle Map上で見られる「地図でみる登録地」というコーナーも用意されている。

 また、海外の夜景情報も各国別にまとめられており、それぞれの国の夜景情報を地図に登録したコンテンツも公開されている。日本だけでなく海外の夜景情報も調べられるこのサイトを活用して、ぜひ夜景鑑賞に活用していただきたい。

URL
 yakei.jp
 http://yakei.jp/
 日本の夜景 for Google Earth
 http://yakei.jp/gmap/
 地図でみる登録地
 http://yakei.jp/official/map/map-info.html


2009/11/26 06:00


碓氷 貫
フリーライター/編集者。Eコマースや地図サービス、データベース、コンテンツなど、Webサイトの価値を高めるさまざまなサービスをテーマに活動している。地図やハンディGPSを片手に街や山を徘徊する一方で、通販サイトでお買い得品をチェックすることにも余念がない。