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AtermWM3600Rクレードルセット+タブレットが980円〜「@nifty」のWiMAXお得プランを試してみた


 高速化やエリアの拡大、そして何より長時間駆動のモバイルルーターの登場で、外出時の通信環境としての魅力を増してきたWiMAX。そんなWiMAXを導入する際に検討したいのが、家電量販店や通信事業者、プロバイダーなどが提供するお得なプランだ。実際のお得度に迫ってみた。

サービスとして成熟してきたWiMAX

 WiMAXに、Xi、SoftBank 4Gと、下りで数十Mbpsを実現できるモバイルブロードバンドサービスが花盛りだ。

 PCやタブレットなど、外出先での通信環境として十分なスピードが得られるようになってきたうえ、サービスによって対応状況は異なるものの、エリアも都市部で使うには困らない状況にまで整備されつつある。

 そんな中でも、実用性という点で今もっとも注目したいのがWiMAXだ。先行してスタートした分、サービスとしては、XiやSoftBank 4Gほどの目新しさはないのだが、今年に入ってから、非常に高性能なモバイルルーターがいくつか登場し、外出先での通信環境としての使いやすさが高まりつつある。

 中でも注目したいのは、本連載でも先月レビューしたNECアクセステクニカのWiMAXモバイルルータ、「AtermWM3600R」だ。10時間を超える連続通信時間、端末の無線LAN通信に合わせてスリープを自動的に解除する賢い省電力機能、公衆無線LANへの対応、クレードルによる自宅での利用など、非常に高性能な製品となっており、外出先での通信環境として非常に魅力的な製品となっている。

NECアクセステクニカの「AtermWM3600R」。WiMAX+公衆無線LANの利用が可能で、賢い省電力機能を備えているのが特長

 もちろん、WiMAXには、ビルの中など、特定の環境での通信が苦手な面もあるが、単純な通信サービスとしての進化だけでなく、このようなハードウェアの進化によって、サービスとしての、言わば「成熟度」が高くなりつつある。

 今後、冒頭で触れたようなさまざまなサービスとの競争が激化していくのは明白だが、この「成熟度」が競争にどのように寄与していくのかは注目されるところだろう。


契約する前にチェックしたい「オトク度」

 このように、サービスとして成熟してきたWiMAXだが、その影響は料金面にも現れつつある。

 もともとMVNOによって、さまざまな事業形態の企業によってサービスが提供されることがWiMAXの特長でもあったが、これまでの横並びの状況から、徐々に企業による「オトク度」の差が現れるようになってきた。

 具体的には、ハードウェアとのセット販売による料金面での差だ。前述したように、魅力的なモバイルルーターが数多く製品と登場してきたことで、これらの製品を格安で提供したり、さらにはタブレット端末などもセットで提供するプランが登場してきた。

 現状、家電量販店や通信事業者、プロバイダーで、どのようなプランが提供されているのかをまとめたのが以下の表だ。なお、すべて2012年3月5日時点での価格となっているため、時期によって価格が変動している可能性もある点に注意してほしい。

Wi-Fiモバイルルーター AtermWM3600R本体価格比較
通常価格 通信事業者
(UQ)
家電量販店
(ヨドバシカメラ)
プロバイダー
(@nifty)
AtermWM3600R
本体
17,800円 4,800円
(*1)
1円 1円
クレードル
(PA-WM06C)
2,980円 2,000円 2,980円 上に含む
月額料金
(年間パスポート)
3,880円 3,880円 3,880円 3,853.5円
(*2)
契約手数料 2,835円 2,835円 2,835円 0円
配送料 0円 0円 0円 0円
その他特典 タブレットセット
あり(980円)
契約解除手数料 5,250円 9,975円(1年目)
5,250円(2年目〜)
9,975円
(何年目でも)
9,975円(1年目)(*3)
5,250円(2年目〜)
サイトで確認 LINK LINK LINK LINK
※1 3月31日まで、UQ Flat年間パスポートで契約すると3000円キャッシュバック
※2 登録月の月額無料。@nifty基本料262.5円含む(既存接続会員は基本料不要なため、3,591円で利用可能)
※3 タブレットセットの1年目の解除手数料20475円(2年目以降は5250円)

 上記の表では、前述したAtermWM3600Rを入手する場合の例を挙げたが、家電量販店でAtermWM3600R単体で購入する場合が17000円前後なので、これと比べると、各プランともかなり割安で入手できることがわかる。

 中でも注目したいのがプロバイダーのプランだ。今回は、@niftyが提供している「@nifty WiMAX(ワイマックス)Wi-Fiモバイルルーター+タブレット端末セット」を例として以下でご紹介するが、Wi-Fiモバイルルータ単体でも非常にリーズナブルな価格になっている。

 とくに、最新の人気機種であるAtermWM3600Rがクレードル付きで1円になっているのは接続サービス加入時ならではの特価で、非常にお得感が高い。年間パスポートの月額料金も、3853.5円と若干安いうえ、登録月は無料で利用できる。しかも契約手数料もかからないという非常に魅力的な価格設定だ。

プロバイダーのプランの中には、モバイルルーターやタブレットがセットになったプランが存在する(画面は@nifty)

 上述の価格は1年間の利用を前提とし、自動的に契約が継続される年間パスポート契約の場合の価格となる。そのため(FlatやStepプランでの申し込みも可能だが、本体価格が高くなる)、途中解約した場合、表の解除手数料が発生することになるが、1年以上使うのであれば通常契約と同額の解除手数料しかかからない。

 スマートフォンなどの2年契約と異なり、1年であれば、通常は普通に使っているうちに経過してしまうので、あまり意識する必要はないだろう。

 また、タブレットなしなら、AtermWM3600R、AtermWM3500R、URoad-8000、WMXGWMR-03、AZ01MR-NYを1円で購入することもできる。すでにタブレットを持っていてこれ以上必要ないといった場合は、タブレットなしでを選ぶのも1つの手だろう。

IdeaPad Tablet A1のセットも選べる

 このように、モバイルルーター単体のプランでもオトク度の高い@niftyのWiMAXサービスだが、さらにタブレットが格安で購入できるプランも用意されている。

 「@nifty WiMAX Wi-Fiモバイルルーター+タブレット端末セット」を利用すると、前述したAtermWM3600Rクレードルセットに加え、LenovoのIdeaPad Tablet A1が付いて980円で購入することが可能となる(このプランの場合の1年目の解除手数料は20475円)。

 なお、IdeaPad Tablet A1の付いたタブレット端末セットでは、同じ980円でWi-Fiモバイルルータ―はURoad-8000、AtermWM3500R、WMX-GWMR-03、AZ01MR-NYも選択できる。

 IdeaPad Tablet A1は、昨年10月に発売されたAndroid 2.3搭載の7インチタブレット端末だ(OMAP3622/1024×600/Bluetooth/IEEE802.11nbg/フロント30万画素・リア300万画素カメラ搭載/400g/稼働時間約7.2時間)。2GBのフラッシュメモリを搭載したモデルで実売価格が2万円以下と、もともと安価なタブレット端末として登場したが、最新のWi-Fiモバイルルーターに加えてこのタブレットが980円で入手できることになる。

Lenovo IdeaPad Tablet A1。7インチサイズのAndroid 2.3搭載タブレット

 このIdeaPad Tablet A1は、製品としては、もはや最新型とは言えないものの、家で使うにも、持ち運ぶにも便利な7インチサイズとなるため、1台持っていると非常に重宝する端末だ。

 たとえば、電子書籍用のアプリをインストールすることで、家や外出先でコミックや小説を手軽に楽しむことができる。電子書籍は、スマートフォンだと文字が小さくて見にくく、かといって10インチクラスのタブレットでは持つのに疲れてしまうのだが、その点、持ちやすく画面も7インチと大きいIdeaPad Tablet A1なら、このような不満も感じることもないだろう。

電子書籍端末として考えると、軽いうえ、画面も見やすいのでいい端末

 リビングに常時置いておく情報端末として活用するのもいい。テレビを見ていてちょっと気になったことを調べたり、天気予報や交通情報を調べるといった使い方をするには、さっと起動して、手軽に使えるIdeaPad Tablet A1が便利だ。家族用という名目で、このタブレットをリビングに置いておけば、万が一、家族にないしょでWiMAXルーターを購入した場合でも、後ろめたさが少しは軽減されるだろう。

 もちろん、外出先での利用にも便利だ。AtermWM3600Rと組み合わせれば、ほぼ一日中、どこでも通信できる環境が整うことになる。IdeaPad Tablet A1は、もともと無線LANのみで使うことを前提にした製品となっているため、オフラインでも表示できる地図ソフト(DNabDroyd)などが搭載されているが、外でも通信できるようになれば、通常の「マップ」を使って地図を参照できるようになる。

AtermWM3600Rと組み合わせれば、WiMAXで快適な通信が可能。無線LANのみに比べて、より幅広い活用が可能になる
(※注:写真は筆者手持ちのAtermWM3600Rで撮影したので本体色がシルバーになっているが、タブレットとのセットでは本体色はブラックのみとなる)

 TwitterやFacebookのクライアントとして使うのもよさそうだし、高速なWiMAXと本体のカメラを活用してustreamの配信などに使うという手もある。写真だって、本体のカメラで撮影して、そのままWiMAX経由でSNSに投稿したり、オンラインアルバムなどにアップロードすることが可能だ。

 標準のIdeaPad Tablet A1は、通信手段が無線LANのみに限られるため、用途が限られてしまう面が否めなかったが、WiMAXと組み合わせることで、アプリ次第でさまざまな使い方ができるようになる。この価格で手に入るなら、多少ラフに扱ってもいいくらいの気持ちで常に鞄の中に入れておいて、使い倒すようにするとよさそうだ。


加入中のプロバイダー以外もチェックしてみよう

 以上、今回はモバイルルーターやタブレット端末が特典として安く購入できるWiMAXのプランについて考えてみたが、どうせWiMAXに加入するのであれば、こういったプランもしっかりと検討してみる必要がありそうだ。

 特に、プロバイダーのプランは、家電量販店や通信事業者のプランと異なり、普段、意識してチェックしていないと見落としてしまうことも少なくない。現在、固定回線で利用しているプロバイダーのウェブサイト以外はあまりチェックしないという場合でも、今回の@niftyのようにオトクなプランが存在する場合もあるので、事前にいくつかチェックしてみといいだろう。



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2012/3/6 00:00


清水 理史
製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できるWindows 7」ほか多数の著書がある。自身のブログはコチラ