2009/11/23~11/29
日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)の主催によるイベント「Internet Week 2009」が、秋葉原コンベンションホール(東京都千代田区)で11月24日~27日の4日間に渡り開催された。
Internet Weekは、インターネットに関する技術の研究・開発、構築・運用・サービスにかかわる人々が一堂に会して議論し、理解と交流を深めるための非商用イベント。前身の「IP Meeting」は1990年に第1回が開催され、1997年に現在の「Internet Week」という名称になり、年に一度日本のインターネット関係者が集まる場として、毎年年末に開催されている。
今年のキャッチフレーズは「インターネットの進化論」。IPv4アドレスの枯渇とIPv6への移行、DNSの安全性を高めるためのDNSSECの導入、新しいトップレベルドメインの導入といった、インターネットを取り巻く環境の変化に対して、どのように適応し、乗り越えていくかといった議論が行われた。
このほかにも、「クラウドコンピューティング」「電子認証」「インターネットと環境」といった各種のトピックについて、インターネットの研究者・技術者・サービス開発者などが、現状の報告や課題の検討などを行っている。これからのインターネットの方向性や課題などについて関心のある人は、これらの議論に目を通しておくと今後の参考になるだろう。
◆IE7/6にゼロデイ脆弱性、MSがセキュリティアドバイザリを公開
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091124_331007.html
米Microsoftは23日、Internet Explorer(IE)の新たな脆弱性が一般に公表されたとして、セキュリティアドバイザリを公開した。脆弱性は、IE7およびIE6に影響があり、IE8およびIE5.01には影響が無い。修正パッチは現時点では未公開のため、脆弱性の影響を受けないIE8にアップデートするなどの対策が必要。
◆「Opera 10.10」正式公開、サーバー機能「Opera Unite」を搭載
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091124_330991.html
Opera Softwareは23日、Webブラウザにサーバー機能を持たせる「Opera Unite」を搭載した「Opera 10.10」の正式版を公開した。「Opera Unite」は、Webサーバーとしての機能をWebブラウザに組み込むことにより、ローカルマシンのファイルなどを外部に公開し、クライアント同士が直接コミュニケーションを行えるようにする技術。このほか、Opera 10.10では3件の脆弱性の修正も行われている。
◆「Thunderbird 3.0」RC版公開、メール検索の強化や操作性の向上
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091125_331226.html
Mozillaは24日、メールソフト「Thunderbird 3.0」のRC(リリース候補)版を公開した。Thunderbird 3では、ユーザーインターフェイスとしてタブ表示を採用し、メールの本文やフォルダ、カレンダーなどをタブにより切り替えることができる。RC版はテスト目的と位置付けられており、開発者などによるテスト目的以外での利用は推奨されていない。
◆脱獄済みiPhoneをボット化、「過去最も深刻」なワーム出回る
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091124_331122.html
英Sophosは23日、いわゆる“脱獄”(Jailbreak)を行った「iPhone」を標的とする新たなワームが出回っているとして注意喚起した。感染したiPhoneはボットネットに取り込まれ、攻撃者からの命令を実行させられるという。感染するのは脱獄済みのiPhoneのみで、通常のiPhoneには感染することはないという。
◆「ダビング10」回避ソフト販売、東芝社員を逮捕
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091125_331271.html
「ダビング10」などで用いられているコンテンツ保護方式「CPRM」を解除するプログラムを販売したとして、愛媛県察は25日、長野県佐久市在住の東芝社員男性(39歳)を著作権法違反容疑で逮捕した。男性が勤務していた東芝では、「当社従業員がダビング10ソフト販売による著作権法違反で逮捕されたことは、誠に遺憾に考えております」とコメントした。
◆改造Firefoxで日米間6.5GbpsのWebアクセス。東大が世界最速達成
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091127_331925.html
東京大学大学院の平木敬教授らによる研究チームは27日、日米間の長距離ネットワークデータ転送実験で、Webを介した6.5Gbpsのデータ転送速度の達成を発表した。精密ペーシング技術やTCP通信最適化技術、「Firefox」をソースコードレベルから改良してた「UsadaFox」などの使用により記録を達成。スーパーコンピュータ関連の国際会議「Supercomputing 2009」で「バンド幅チャレンジ・インパクト賞(Impact Award)」を受賞した。
関連情報
(編集部)
2009/11/30 11:21
-ページの先頭へ-