イベントレポート

Embedded Technology 2016/IoT Technology 2016

「ツールフェア」から30年、組込み技術とIoTの総合展示会、18日までパシフィコ横浜で開催中

 組込み総合技術展「Embedded Technology 2016」とIoT総合技術展「IoT Technology 2016」が、11月16日から18日までの3日間、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されている。主催は、一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)。ARM、日本マイクロソフト、アマゾンウェブサービスジャパン、日本IBMをはじめ、組込み技術・IoT関連のベンチャーや大学の研究機関など415社・団体が参加し、展示会と各種カンファレンスが行われる。入場には、招待状またはウェブサイトからの事前登録が必要(事前登録をしていない場合は入場料3000円)。

腕を仮想キーボード化するスマートグラス用UI「ARmKeypad」などを紹介しているNECのブース。このほか、東芝や富士通などの大手メーカーも出展している。車載デバイス、IoTゲートウェイ機器などのほか、画像認識・処理技術のデモも多い

 JASAが主催する展示会は今回、1987年開催の「ツールフェア」から数えて30回目の節目になるという。これを記念してEmbedded Technology 2016/IoT Technology 2016では、最終日となる18日のカンファレンスにおいて、東京大学・坂村健教授の記念講演も行われる。なお、ツールフェアは翌1988年から「マイコンシステム&ツールフェア(MST)」に、さらに2002年からは「Embedded Technology/組込み総合技術展」と改められた後、2015年より新たに「IoT Technology」を併催するかたちで行われている。

ARMのブースでは、ARM v8-Mベースの最新プロセッサやIoT開発プラットフォーム「ARM mbed」を紹介
「ARMを触ってみよう」と題したハンズオンコーナーを設置。「ARM mbed」のほか、ソニーのIoTタグ「MESH」、スイッチサイエンスのマイコンボード「chibi:bit」を体験できる
「chibi:bit」は、英BBCが開発した教育用マイコンボード「micro:bit」の日本向け互換機。Cortex-M0コアで動作し、5×5のマトリクスLED、BLE、各種センサーを搭載している
日本マイクロソフトでは、Winodows 10 IoTとMicrosoft Azureを紹介
「IoT開発体験ラボ」なるスペースを設け、Windows 10 IoT Core搭載のDragonBoard 410c IoT評価キットを使ったハンズオンを実施していた。Microsoft AzureのIoT Hubにデバイスを登録した後、センサーデータをAzureに送信・蓄積し、Power BIでデータを可視化するまでを30分間で体験できるという
コーヒーバリスタロボット「DENSO Robotics Cafe」のデモ
日本IBMのブースでは、「Watson IoT Platform」をパートナー各社とともに紹介している
JASAのキャラクター「クミコ・ミライ」。30回記念で設けられた、JASA会員企業が集う「JASA特設パビリオン」で