イベントレポート
第7回 教育ITソリューションEXPO
ビッグデータ分析を教育に役立てるLMS
2016年5月18日 19:53
今年で第7回を迎えた「教育ITソリューションEXPO」が、5月18日から20日まで東京ビッグサイトで、リードエグジビションジャパン株式会社の主催で開催されている。
ここでは、会場で展示されていた教育ITソリューションのうち、LMS(Learning Management System)を中心にレポートする。LMSは、電子教科書システムなどと連携し、生徒の操作をトラッキングするほか、出席状況や掲示板、グループワークでの発言など、各種のデータをログとして蓄積。ビッグデータとして分析することで、生徒の学習状況や理解度、問題のある生徒の抽出などを行う。これにより、授業内容の改善や個別の生徒のフォローに役立てられる。
京セラ丸善システムインテグレーション株式会社は、九州大学の全学生・教職員2万7000人を対象に、電子教科書システム「BookLooper」を2016年4月から導入。授業中の操作をリアルタイムに分析し、指導への反映や授業のブラッシュアップが実現しているという。
NTTドコモ株式会社の出展ブースでは、株式会社デジタル・ナレッジ提供のeラーニング総合プラットフォームLMS「KnowledgeDeliver」を展示する。PCやスマートフォン、タブレットで利用可能で、クラウドやASP、オンプレミスと提供形態も多彩だ。
ネットラーニング株式会社では、成績情報を一元管理できるクラウド型LMS「Multiverse」を開発している。4月には、学習履歴の国際標準に国内で初めて対応したという。
ソニー株式会社でも教育ICT関連の展示を行っていた。ここでは動画コンテンツの収録から配信管理までが可能な「Mediasite Enterprise Video Platform」と、デジタルペーパー端末とLMSの連携システムを紹介する。