撮影した本の関連コンテンツを携帯電話で表示できる「Kappan」


携帯電話で撮影した本に関連したコンテンツを表示できる。Android搭載の「HT-03A」にアプリをインストールしてデモしていた

 「NTT R&Dフォーラム2010」では、携帯電話で本を撮影して、関連するデジタルコンテンツを閲覧できるシステム「Kappan」が展示されている。

 「Kappan」は、本の任意のページを携帯電話で撮影すると、撮影したページの内容をサーバー上で解析して、関連したデジタルコンテンツを閲覧できるシステム。サーバー上では、受信した画像をOCR処理によってテキスト化するとともに、テキストに対応する本の名称やページ、行を特定。そして、位置に対応したコンテンツを携帯電話上で表示させる。また、本の情報はサーバー上に登録されているため、本自体に2次元コードを記載するなどの必要はなく、デジタルコンテンツとの関連づけが可能になるという。

 例えば、教科書で「Kappan」を利用した場合、教科書に掲載されているモノクロ写真のカラー版を表示したり、問題集を表示することを想定する。旅行ガイドブックでは、撮影したページに掲載する観光地の地図表示なども想定している。

 また、撮影したページに対して、コメントを投稿することも可能。これにより、旅行ガイドブックの場合は、観光地に対する口コミ情報を他ユーザーと共有できる。


旅行ガイドブックの場合、観光地の地図などを表示「Kappan」概要

関連情報


(村松 健至)

2010/2/23 19:48