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AIスピーカーはポストスマートフォンになり得るか?

AIスピーカーはポストスマートフォンになり得るか?

 この1週間のニュースで最もメディアに取り上げられたのは間違いなくAIスピーカーだろう。グーグルが日本でグーグルホームの発売を開始したことと、LINEのWAVEの正式販売が開始したことがきっかけとなっている。そして、現在のところ、世界でこの市場をリードしているのはアマゾンのエコーだが、こちらも2017年末までには日本国内での販売を開始するとしている。また、ソニーも12月に発売を予定していて、発表済みのアップルも市場への投入は時間の問題と思われる。驚く速度で、この分野の競争が激化しそうだ。まさに、ポストスマートフォンともいわれている市場を狙って、各社が参入している。

 さて、アマゾンエコーに採用されているソフトウェアプラットフォームであるアレクサが家電メーカーにもライセンスされていることは、2017年1月に米国ラスベガスで開催されたCESを扱った各媒体の記事を読んだ方も多いと思うが、ドイツの自動車メーカーBMWは2018年モデルでの採用を発表してる。また、日産も採用の方針である。運転中にスマートフォンを操作することは事故の原因となることから、取り締まりも強化されているが、車内に音声インターフェイスを採用することは、運転者のユーザーエクスペリエンスと安全性の向上が期待される。

 一方、KDDIの調査では、日本人の7割は人前での音声インターフェイスによる検索するは「恥ずかしい」と感じているようだ。これは先行しているアマゾンやグーグルも想定していない日本人固有の意識なのだろうか。しかし、若年層を中心に、そうした抵抗感も薄れていき、自然となじんでいくのだろう。そして、フリック入力も苦手、音声入力も恥ずかしい世代だけの課題が残りそう。

ニュースソース

  • LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」正式版を10月5日15時から販売開始[ケータイWatch
  • グーグルのスマートスピーカー「Google Home」「Google Home Mini」日本発売[ケータイWatch
  • スマートスピーカ「Amazon Echo」、2017年内に日本上陸[CNET Japan
  • ルンバのWi-Fi対応モデル、国内でもGoogle Homeによる操作に対応へ[GIZMODO
  • 卓上に健康アドバイザー、富士通のAIスピーカー[日経テクノロジー
  • 日本語対応のAIスピーカー 12月に発売へ ソニー [NHK
  • AIスピーカー・プロジェクター内蔵のスマートシーリングライト[日経テクノロジー
  • JBL、Googleアシスタント搭載のスマートスピーカーを年内発売[ケータイWatch
  • グーグル、小型の「Google Home Mini」発表--アマゾン「Echo Dot」に対抗[CNET Japan
  • ハイエンドの「Google Home Max」登場--AIで音を自動調整するスマートスピーカ[CNET Japan
  • WHITE、AIスピーカー対応のUX組織新設 AlexaやGoogle Home向けアプリをリリース[Markezine
  • 日産車、アマゾンのAI「Alexa」に対応[BUSINESS INSIDER
  • 「文字検索は面倒」も「人前での音声検索は恥ずかしい」が約7割 KDDIの音声操作に対する意識調査[ITmedia
  • 「7000万人のLINEユーザーで差別化」 AIスピーカー「Clova WAVE」の勝算[ITmedia
  • 「Google Home」、最初に利用できるサービスまとめ[ケータイWatch
  • 「Google Home」で操作できる家電は?[ITmedia
  • 「Google Home」と「Clova WAVE」は何が違う? 2社の戦略を読み解く[ITmedia
  • 「Google Home」に込められたグーグルの野望[ZDnet Japan
  • 「Google Home」の土台にはグーグルの検索技術――キーパーソンが語るその強みとは[ケータイWatch
  • LINEの音声AI「Clova」は“未完成”--AI統括・橋本氏、CTOイビン氏に聞く[CNET Japan
  • これは本気だ!AIスピーカー 「Google Home」2機種 日本上陸にかける意気込み[BUSINESS INSIDER
  • スマートスピーカーの国内展開は「レンタル」と「実質0円」に注目[ASCII.jp
  • 日本に上陸した「Google Home」とじゃんけんしてみた そこから見えた方向性とは[ITmedia
  • 「Alexa」対応製品のラインアップを増やし続けるアマゾン--その理由とは[CNET Japan

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