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子どもの夏休みの自由研究にかこつけて、本当は親のほうが買いたいロボット/プログラミング電子工作キットいろいろ
2017年7月21日 06:00
夏休みシーズンが本格的に始まったが、子ども達にとっては宿題の自由研究が悩みのタネ。そこで今回は、保護者が一緒になって取り組めそうな自由研究・電子工作グッズ―ー特にロボット関連のものを厳選してご紹介する。プラモデルを組み立てる感覚で楽しめ、さらに“プログラミング教育”の先取り効果もバッチリ。「子どもの勉強に必要なんだよ」という言い訳もできるので、お父さん方はどうぞご注目を?!
動くロボットはこんな簡単に作れる!
ロボットと一口に言っても定義はいろいろで、それこそ自動車の生産ラインで使うような本格的産業ロボットもある。ただ「モーターなどを使って自由に動いたりモノを掴んだりできる」「プログラミングされた内容をもとに自律行動する」という条件を満たすロボットであれば、キットが多数リリースされており、それこそホビー感覚で作れてしまう。どんな製品があるか、具体的に見ていこう。
LEGO マインドストーム EV3(教育版)
https://afrel.co.jp/product/ev3-introduction
https://afrel.co.jp/archives/15606
ブロック玩具「レゴ」のシリーズ製品の中でも、「マインドストーム」はロボットを作れるものとして有名だ。そのマインドストームは、一般的な「玩具版」とはまた別に「教育版」が存在し、同梱パーツ内容などが異なる。国内代理店のアフレルでは「教育版」の直販を行っている。ガイド付きのスタートセットは5万7840円(税別)から。
LEGO WeDo2.0
https://afrel.co.jp/product/wedo2-0-introduction
こちらも同じくレゴの知育製品だが、対象年齢がマインドストームより低い小学校低学年向けとなっている。部品を組み合わせてロボットや車を作成し、Windows/Macからプログラムを転送することで動かせる。取扱代理店はいくつかあり、アフレルにおける直販価格は2万4000円(税別)から。
アーテックロボ
https://www.artec-kk.co.jp/artecrobo/ja/
学校教材や教育玩具のメーカーであるアーテックの製品。ブロック、モーター、センサーなどの各種部品に加え、ドラッグ&ドロップに対応したプログラミング環境が用意されている。販売価格はおおよそ3万円前後。
Makeblock
http://store.makeblock.com/jp
https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/800-MBSET001
中国のベンチャー企業。教育用のロボット組み立てキットを多数開発している。中心的なブランドは「mBot」で、基本セットはおおよそ2万円以下で購入できる。当然プログラミングにも対応。取り扱いサイトは国内に数社あり、サンワダイレクト以外にソフトバンクの直販ショップなどでも購入できる。
Raspberry Pi
https://www.raspberrypi.org/
http://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=raspberrypi
20~30ドル程度で買える格安コンピューターとして著名。もともとは英国において教育目的で開発されたが、その安さやシンプルさから、ロボット・IoT製品を動かす目的でも利用される。日本での販売総代理店はアールエスコンポーネンツ。
IchigoJam
https://ichigojam.net/
フィーチャーフォン向けのPCサイトブラウザーなどで知られる「Jig.jp」のグループ会社が開発した、低価格プログラミング端末。はんだ付け作業を伴う組立キットなら1500円(税別)で購入できる。さまざまな応用が効くため、他のロボット製品に組み入れられているケースも。
paprika
https://hello002.stores.jp/items/5714995b41f8e88a220003f1
上記IchigoJam(別売)との組み合わせを前提とした、ロボット組み立てキット。段ボール製で、キャタピラによって動ける。価格は8618円(税込)。
ソビーゴ
http://hello-sovigo.com/
上記paprikaをベースとする兄弟製品。キャタピラではなく、タイヤで動く仕組みとなっている。直販価格は1万7820円(税込)で、IchigoJam本体やキーボードなどがセットに含まれる。
KOOV
https://www.koov.io/
ソニー・グローバルエデュケーションが開発するロボットプログラミング学習キット。ブロックでロボットを組み立てるが、基本の習得用に学習ガイドを充実させているのが特徴。スターターキットの価格は3万6880円(税別)。
Rapiro
http://www.rapiro.com/ja/
アニメに登場しそうな外観のデフォルメロボット組立キット。関節部などに合計12個のサーボモーターを内蔵している。また、あらかじめ基本プログラミングがなされているので、動かすだけならカンタン。その上でプログラミングもできる。実売価格は約4万5000円。
UBTECH(リンクスインターナショナル)
https://www.links.co.jp/brand/ubtech/
UBTECHは中国の企業。教育用のロボット製品を開発している。日本国内展開にあたってはPCパーツ販売代理店のリンクスインターナショナルと提携した。人型でダンスもこなせる「Alpha 1 Pro」など、6つの製品をラインアップ。
ハブラシロボット(ユカイ工学)
http://www.ux-xu.com/news/release/20170706
一般消費者向けにさまざまなロボット製品を提供しているユカイ工学が、米国企業とコラボ。車輪ではなく、ハブラシで自走するというのがユニークだ。7月下旬発売予定で、価格は2400円(税別)。製品単体では単純な動きしかできないが、別売のコンピューターボード「konashi」を組み合わせることでプログラミングによる各種制御が可能となる。
Airblock(ソフトバンクコマース&サービス)
https://www.softbank.jp/corp/group/sbcas/news/press/2017/20170706_01/
Makeblockが開発した小型ドローン。大きさは230×222×53mm、重量は150g。プログラミング制御に対応しており、離着陸や旋回、宙返りなどを自動操縦できる。参考価格は2万2000円(税別)。
KOROBO(エレキットストア)
http://www.elekit-store.com/shopdetail/000000000999/001/003/X/page1/recommend/
電子工作キットを多数販売中。ロボット関連製品の中では、こちらの「KOROBO」が光センサーやタッチセンサーを搭載しており、各種のプログラミング制御に対応する。Windows向けに専用ソフトも公開されている。直販サイト価格は7020円(税込)。
Ozobot
https://www.ozobot.jp/
模造紙などに引いた線の上を、自動でトレースしてくれる小型ロボット。線を交差させたり、別売のカラーシールを組み合わせることで動きを自在に制御できる。価格は9800円(税込)。7月14日にはプログラミング用ウェブアプリが日本語対応となったばかり。
コード・A・ピラー(フィッシャープライス)
http://www.fisher-price.com/ja_JP/product/98301
イモムシ型の「プログラミングロボ」。基本は玩具、かつ対象年齢が3~6歳とのことで、小学生の自由研究用にはやや不向き。ただ、部品を組み合わせる順番で、動きや光の点滅をコントロールできるなど、プログラミングの初歩の初歩を学ぶには良さそう。標準価格は6900円(税別)。なお、フィッシャープライスはマテル社の傘下ブランド。
ツクモRobot王国オンラインショップ
http://robot.tsukumo.co.jp/
ツクモは秋葉原でおなじみのPCパーツショップだが、ロボット製品にも注力。店頭に加え、こちらのオンラインショップでも関連部品を販売中だ。また、店長ブログでは新製品やイベントの情報を定期的に発信している。
ロボットショップ(ヴイストン)
http://www.vstone.co.jp/robotshop/
ヴイストンは、学習用ロボット教材の開発などを手がける企業。自社製品はもちろん、他社製品も「ロボットショップ」にて販売している。通販はもちろん、秋葉原ではリアル店舗が営業中。
電子回路やプログラミングを楽しみながら学ぶ!
ロボットほどの複雑な制御を伴わないものの、いわゆる“電子回路”の仕組みを学ぶための知育製品は各種ある。また、ごく初歩のプログラミング言語については、学ぶための資料も含めて無料でネット公開されているケースが多い。お子さんの興味に合わせて、いろいろ選んでみるのも良さそうだ。
littleBits
http://jp.littlebits.com
オープンソースで開発が進められている学習キット。モーターや光センサー、ボタンなど1つ1つのモジュールが磁石で接続できるようになっており、その組み合わせは実にさまざま。ベースキットの価格は1万3500円(税込)。シンセサイザー開発メーカー・コルグのウェブサイトから購入できる。
MESH
http://meshprj.com/jp/
ソニーの新規事業創出プログラムから誕生した製品。まるでドミノのようなブロック1つ1つに、LED、ボタン、人感センサーなどの機能が割り当てられており、これらを自由に組み合わせられる。ブロック3つ入りの「スターターセット」は1万4980円(税込)。
キュベット(プリモトイズ)
https://www.primotoys.jp/
3歳から利用できるというプログラミング学習玩具。木製・箱形のロボットの動作を、別体式ボードにどのブロックをはめ込むかで制御できる。この製品パッケージ単独で動作するため、液晶ディスプレイなどは別途不要。価格は2万9600円(税別)。
Piper-J
http://piper.links.co.jp/
http://www.links.co.jp/item/piper-j/
人気ゲーム「マインクラフト」で電子工作を学ぶための学習キット。製品パッケージには7インチ液晶モニター、Raspberry Pi 3、バッテリー、スピーカーなどが同梱されており、ユーザーはまずこれらの組立を行う必要がある。完成後は、基板上に作った電子回路をゲーム内に再現できる。価格は3万9800円(税別)。
電子ブロック
http://www.denshiblock.co.jp/
1970年代に学研と提携して販売。大ヒットを記録したという電子玩具。コンデンサーや抵抗がブロック構造となっていて、電子回路を手軽に制作できる。2000年代初頭に復刻し、現在は「復刻新装版」が1万6200円(税込)で販売中。
Scratch
https://scratch.mit.edu/
米国・MITメディアラボが無償で開発・公開しているプログラミング言語。8~16歳の利用が想定されている。ブラウザー上で動作するので、利用はとにかく手軽。さまざまな命令の「ブロック」を組み合わせ、並べて、実行できる。ユーザーインターフェースも大部分が日本語化済み。
Code Studio
https://studio.code.org/
Scratchと似た、無料プログラミング学習環境。やはりブラウザー上で動作するが、ステップバイステップで学ぶためのガイダンスが非常に豊富な点を特徴する。ただし、ヘルプ記事はほぼ完全に英語表記。
ワイワイプログラミング
https://www.nhk.or.jp/school/programming/
NHKが公開中のプログラミング学習コンテンツ。主にScratchについて解説されている。NHK Eテレで放送され、お笑い芸人の厚切りジェイソンが出演する「Why!? プログラミング」は、バックナンバー分も含めて視聴可能。
CoderDojo Japan
https://coderdojo.jp/
7~17歳の子どもを対象に、ボランティアベースで運営されている団体。日本各地に拠点があり、プログラミングを学びたい子どもたちが集まっているという。なお、「Dojo(道場)」という名前こそ付いているが、活動の発祥はアイルランド。
NTTデータ 夏休みこどもIT体験 プログラミング入門
http://www.nttdata.com/jp/ja/summer2017/
夏休みシーズンということで、子ども向けのプログラミング体験イベントを開催するところも多い。こちらはNTTデータ駒場研修センター(東京都目黒区)で行われるもの。8月11~13日開催予定で、応募締切は7月23日。言語は「プログラミン」を利用する。