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“おでかけサポート”の進化は続く! スマホ時代の鉄道路線検索
(2014/4/25 06:00)
電車の乗換駅を教えてくれる「乗換案内」系のサービスは、かつてならPC向けWebサイトから利用するのが一般的だった。それが今や、お出かけ途中にスマートフォンから検索するのが当たり前。GPSを使っての最寄り駅検索など、使い勝手の向上も著しい。2014年の今、乗換案内がどこまで進化しているのか、改めてチェックしていこう。
意外と少ない? 完全無料&高機能な乗換案内
「乗換検索って、普通は無料でしょ?」 そんなイメージをお持ちの方は多いと思うが、実は“完全無料”のサービスは意外と少ない。主要機能は無料で、使い込むうちに「この先は有料です」と案内されるパターンが大半だ。
そこで、まずは追加課金が発生しないタイプの乗換案内サービスから見ていこう。もちろん、これらの完全無料サービスは広告と密接に連携してくるので、その点はお忘れなく。また、近年増加している、鉄道会社系の乗車サポートアプリについてもこの項で触れた。
Yahoo!路線情報
http://transit.loco.yahoo.co.jp/
http://transit.loco.yahoo.co.jp/smartphone/app/
ポータル最大手「Yahoo! JAPAN」による乗換案内。PC・スマートフォンいずれからも利用できる。機能面での最大の特徴は「1本前」「1本後」の電車を簡単に調べる機能。プルダウンメニューなどからわざわざ出発時間を指定することなく、ボタンを1クリックするだけで出発地の電車指定を前後させられる。また、ICカード乗車時の1円単位運賃表示にもすでに対応している。
また、スマートフォン向けには「Yahoo!乗換案内」という名称のアプリもリリースしている。PC版の機能に加え、最寄り駅までの徒歩ルートを地図上に模式表示したり、地図をスクロールさせながら最寄り駅を探せるなど機能充実の無料アプリだ。
Google マップ
https://maps.google.co.jp/
https://www.google.co.jp/mobile/maps/
Googleの乗換案内サービスは、「Googleマップ」に事実上統合されている。目的の駅や施設名を検索すると、ルート案内関連のメニューが表示され、出発地指定や「乗換が少ない」「徒歩が少ない」などのオプションも指定できる。これらの乗換案内結果が地図上にオーバーレイ表示されるのが、最大の魅力と言える。
また、スマートフォンからは「Google マップ」アプリをぜひ使いたい。乗換案内機能はまったく問題なく使えるし、ロングタップで地点を指定したり、何より「ストリートビュー」が直接参照できるので、初めて訪れる場所の雰囲気を予習しておくのに大変役立つ。
Yahoo!地図アプリ
http://promo.map.yahoo.co.jp/map/
前述の「Yahoo!路線情報」は乗換案内に特化したサービスだが、こちらの「Yahoo!地図アプリ」は地図と密接に連動。徒歩ナビゲーションの延長線上で乗換案内が提供されている…というような使用感が特徴だ。そのため、乗車時刻などのオプションを細かく指定したい場合は「Yahoo!路線情報」を使うといいだろう。
駅すぱあと
http://ekiworld.net/personal/app/eki/
http://ekiworld.net/personal/app/eki/android_all/
http://roote.ekispert.net/
PC向けの乗換案内ソフトとして高い知名度を誇る「駅すぱあと」。iPhoneとAndroidにそれぜれ専用アプリを提供しており、中でも「駅すぱあと無料乗換案内」は、その名の通り無料で使える。地味ながら、路線図表示はとても便利。また、鉄道運行情報も取得できる。
段階的にバージョンアップを行っており、最近では無料ユーザー登録機能を追加。この登録を済ませると、乗換時に階段やエスカレーターが近い車両位置なども教えてくれるようになる。なお、Web向けには「Roote(ルウト)」という名称の乗換案内サービスを提供中。
iOS 7 マップ
https://www.apple.com/jp/ios/maps/
iPhoneやiPadに標準搭載されている地図アプリ。徒歩および車のナビ機能が充実しており、交差点名をも音声で読み上げてくれる。しかし、公共交通機関を絡めたルート案内には標準対応しておらず、乗換案内アプリを別途インストールしておく必要があるという独特の構造になっている。
goo路線
http://transit.goo.ne.jp/
オーソドックスな路線検索サービス。PC版のほか、スマートフォン向けのWebサイトが用意されているが、履歴検索やGPS最寄り駅探知などはない。一方、鉄道の運行情報や時刻表は会員登録などをすることなく使える。
JR東日本アプリ
http://www.jreast-app.jp/
JR東日本が3月10日に配信を開始した新アプリ。乗換検索機能はほぼないが、リアルタイムの運行情報を無料かつ手軽にチェックできる。京浜東北線の「リアルタイム列車位置情報」、山手線車両内の情報サービス「山手線トレインネット」の情報参照にも使える。
このほか、駅構内図や駅設備、時刻表表示にも対応。東京駅ではコインロッカーの空き情報も提供される。今後、対象駅やサービス内容が拡大していくことだろう。
東京メトロ公式アプリ
http://www.tokyometro.jp/mobiledevice/smartphone/
東京メトロのアプリでは、起動するとまず運行情報を表示してくれる。また、路線図から駅を探し、時刻表や構内図を呼び出せる。
便利なのが、各駅ごとの「出口案内」。周辺施設の名称がリストアップされており、「東京国際フォーラムに行くならD5出口」といった情報を駅に着く前から調べられる。
スマホアプリ JR東海 東海道・山陽新幹線時刻表
http://expy.jp/useful/sphapp3/
東海道新幹線の時刻表を、冊子式の時刻表とほぼおなじ感覚で閲覧・利用できるという無料アプリ。出張先から会社に戻る際、一番都合がいい新幹線を調べる場合に役立つだろう。
有料の乗換案内ってどこが違うの?
「じゃあ、有料の乗換案内ってどんなメリットがあるの?」――サービスごとに機能が異なるため、この疑問に一言で答えるのはかなり難しいものの、細かな機能差を見ていくと以下のような機能が備わっているようだ。ただし、徒歩ルートはGoogleマップアプリで、乗車位置や運行情報はYahoo!乗換案内アプリでサポートしている。使いたい機能があったら、無料アプリやサービスで提供していないか、念のため調べてみた方が良いだろう。
・駅-目的地間の徒歩ルート案内をしてくれる
・駅名以外の施設名で検索できる
・乗車位置(何両目か)指定をしてくれる
・GPSで最寄り駅を指定できる
・運行情報を表示してくれる
乗換案内
http://www.jorudan.co.jp/
ジョルダンが運営する鉄道検索サービス。フィーチャーフォン(従来型携帯電話)向けには無料の「乗換案内」があるが、「乗換案内NEXT」は月額200円(税別)で、おもにスマートフォンやPC向けに高機能サービスを提供中。乗りたい電車を1本前・1本後ろに指定する機能などが利用できる。
加えて、アプリの「乗換案内」もiOS/Android向けにそれぞれ提供している。一部機能が無料で、全機能を利用する場合は90日で600~700円の追加料金が必要。iOS版は3月にデザインが一新された。
NAVITIME
http://www.navitime.co.jp/
フィーチャーフォン時代から長らくナビゲーションサービスを展開中。スマートフォン向けには、用途別に複数のアプリをリリースしている。最も基本となるのは「NAVITIME」アプリで、駅までのルート案内も含めた路線検索を行える。この際、地下鉄の出入り口や、何両目の電車に乗ればいいかなども教えてくれる。月額料金は決済手段によっても異なるが、おおむね300~400円。
路線検索に特化した「乗換NAVITIME」アプリもリリースされており、乗車位置指定などの閲覧は無料。運行中止情報と連携した迂回検索や、路線図上に運行情報を表示する機能の利用には、200~300円の追加料金がかかる。
駅探
http://transfer.ekitan.com/
http://ekitan.com/
スマートフォン向けのWeb版・アプリ版をそれぞれ提供中。標準的な路線検索は無料、全機能を利用するための有料会員料金は月額324円(税込)。課金の管理は「駅探アカウント」単位で行われるため、複数台のスマートフォンを持っている場合などに得だとしている。
有料サービスでは、駅構内の移動をサポートする機能が強化。階段・改札位置が近い車両位置や、主要駅の構内図などを表示してくれる。また、最寄り駅を探し、徒歩ルートを調べる機能が使えるようになる。
地図マピオン
http://www.mapion.co.jp/d/topics/smp/
http://www.mapion.co.jp/
地図サイト「マピオン」の派生サービス。スマートフォン向けサイトからは無料で路線検索が行える。終電検索も無料。ただし、地図表示とは別個の独立した機能となっている。
月額300円(税別)のプレミアム会員に登録すると、Web版・アプリ版ともにルート検索機能が使えるようになり、地図との連動性が高まる。Web版の時刻表関連機能も、そのほとんどがプレミアム会員向け。
いつもNAVI
http://www.its-mo.com/
http://www.zenrin-datacom.net/service/
https://www.nttdocomo.co.jp/service/information/map_navi/
ゼンリンデータコムによるナビゲーションサービスの総称。スマートフォン向けWeb版では徒歩および車でのルート検索機能が無料で利用できる。
アプリ版は月額300円(税別)。こちらでは、時刻表を考慮した電車乗換検索にも対応する。また、階段の少なさや屋根の多さを検索条件に加えることができる。なお、ドコモ端末利用者向けには「ドコモ地図ナビ」という名称でサービスが提供されている。
MapFan
http://www.mapfan.com/sp/
http://www.mapfan.com/
パイオニアの100%子会社であるインクリメントPが手がける地図サービス。カーナビ向け地図で知られる会社のサービスとあってか、Web版は目的地検索機能が柔軟で、駅名以外に施設名でも探すことができる。徒歩・電車を複合させたルート検索も無料で行える。
また、有料アプリとしては「MapFan+」(iOS向け)と「MapFan for Android 2013」を公開中。地図データをあらかじめダウンロードしておくことで、オフライン環境での地図閲覧を可能としている。なお、iOS版で全機能を利用するには月額500円程度の課金が必要。一方のAndroid版は3600円(税別)で2015年10月末まで利用できる。